Esmose

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強く生きる自分を作る

「普通」への憧れはやめる。「特別」という思い込みもやめる

僕が子供の頃、友達の松岡君のお母さんは憧れでした。

松岡君の部屋は一軒家の二階です。
松岡君の部屋で遊んでいたら、松岡君が
「お母さん。○○がないけど~」と、
一階にいるお母さんに大きな声で話しました。

「呼んだ」のではなく、「話し」ました。

すると、松岡君のお母さんは二階に上がってきて、
「最後に見たのは?」とか
「あるとしたらどこ?」とか
一通り松岡君に質問した上で
『なんと』一緒に探し始めたのです。


この、松岡君のお母さんの行動は、
「別に、普通でしょ」
と思う人も多いかもしれません。

しかし、僕はその光景を見てショックでした。

うちで同じことをしようものなら、
自分の都合を散々言った挙句、
もちろん探してはくれないし、
整理ができてないとか、管理が悪いとか
いつまでも、いつまでも、いつまでも、いつまでも、いつまでも
くどくどと永遠に愚痴を言い続けるのです。

このとき僕は、
松岡君のお母さんが女神に見えました。(マジで)

それから、結婚するならこういう人としよう
と心の奥底で誓いました。(マジで)


松岡君の家庭はいわゆる、
ごく「普通」の幸せな家庭です。

うちはいわゆる
「家庭崩壊」
「借金取りが来てはこそこそする」
「子どもを虐待する親」
「しかも精神異常者」
と、
まあ、ドラマに出てきそうな家でした。

そしてずっと松岡君の家庭に憧れました。
そういう普通で、幸せな生活をしたいと思ってました。


しかし、そんなことはかなうはずもありません。
今、そういう憧れを持っている人は、
それは自分が子供のうちはかないません。

運悪く虐待する親の元に生まれたらその状況は変わりません。
物心ついたら孤児院にいるとしたら、親が迎えに来ることはありません。

実は、そのムカつく環境が
あなたにとっては「普通」なのです。

「普通」というのは、
みんながやってることではありません。
「普通」は、もう自分の周りにあるものなのです。

それを「普通」として受け止めて、
その「普通」が気に入らないのなら
新しい「普通」を作るしかありません。

憧れは、夢を見ているだけです。
「普通」を作るということは、現実をどうにかするということです。


自分の今いる環境は、
自分にとって「普通」です。

それは「特別」ではありません。

みんなは親がいるのに、自分はいないから「特別」なのではありません。
みんな松岡君のお母さんのようなお母さんがいるのに、自分の母親は精神異常だから「特別」なのではありません。
それが、自分にとっては「普通」なのです。


自分の環境や、親や、境遇に
「特別」
と言ってはいけません。
それは負け犬の考え方です。

負け犬は、
大人の社会の中でも
決まって物事を「人のせい」にします。

自分の環境や、親や、境遇を
自分で「特別」だと言うということは、
「自分は、みんなより不利でかわいそうなんだよ」
といっているのと同じです。

自分で自分のことを不利だとか、かわいそうとか
周りのほうが普通で有利なんだとか、恵まれてる
と言うのは、負け犬のやることです。

ハッキリとわかっているのは、
そういう人には、本当に人として付き合おうという人は現れません。


誰かが勝手に決めた「普通」に憧れない。
自分がかわいそうな「特別」だと思わない。

それが、自分らしく、強く生きていくために必要な第一歩です。

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