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自己啓発が成功しない10の理由

「無意識の意識化」が成功しない理由


無意識のコントロールと成果の関係をどのように証明する?

考えてみれば心理学を自己啓発に取り入れるなんて、一昔前では考え付かなかったことです。
まして無意識までコントロールしようとするところに人のあくなき向上心を感じます。

私たちは決まりごととして習慣化された物事を「無意識」で行います。
私たちが「無意識」に過ごす時間はとても長いですが、自己啓発の視点から見ればこの時間がややムダに映ります。そこで無意識の行動を一度意識化して、行動改善する方法が考え出されました。

たとえば通勤時の電車でボーっと窓の外を見ているだけなのであれば、意識的に本を読むようにすればいいのではないか、と考えることができるわけです。
最初は意識的に読んでいる本も、それを継続化することで「電車に乗れば本を開く」という無意識を醸成することができる、というわけです。

この方法はもちろん一定の効果を生み出しますが、実は成果を測定することが非常に困難なのです。

なぜなら本を読むことで新しい知識が増え、自分を啓発することができたとしても、
会社の仕事に向かう集中力が削がれたり、恋人に送るメールを忘れることで関係が悪化したり、全体的な成果にどのような影響を及ぼすかということが組み込まれていないからです。

そもそも無意識は、人間の意識の奥(あるいは脳)が「ボーっと窓の外を見ることが今の自分にとっては必要なんですよ」というサインを出しているのかもしれません。


 

習慣化は元々ある自分の姿を変える矯正ギブス

悪習慣を捨て、好習慣を身につける、ということはよく言われます。
悪習慣を捨てることはマイナスから脱却する上で必要です。
多くの成果は健康でなければ得ることができませんから、タバコをやめるというのはひとつの正しい考え方です。

しかし「好習慣が何か」ということは人によって異なります。

人間の無意識はそもそも怠惰なわけではありません。
たとえばどうしても今の仕事にやる気が起こらないという場合、体や心が「その仕事はやめたほうがいい」というメッセージを発信していることがあります。

そのメッセージを無視し、「好習慣」という理由をつけて仕事の能率を上げるべく無意識を意識的に変更すると、成果に結びつかないだけではなく、より大きなストレスを蓄積することにつながります。


 

無意識を意識的に変えるということは、意識に心を支配させる方法である

無意識を変える方法を行うのは、結局のところ「意識」がそれを行っているわけです。
どうして意識的にそれを行わなくてはならないのかというと、それをしなければ社会的にうまく行かないという思い込みがあるからです。

しかし人間は既に心理学的に明らかになっているように、無意識下の方が莫大な領域を占めています。

常識的に考えてみれば、無意識からひょっこり顔を覗かせたものが意識です。
無意識が主で、意識は従であるはずです。
ということは、無意識を意識的に変えることは、主従逆転の方法となり、人の心に大きなムリを生じさせます。

仕事は以前よりもうまくできるようになるかもしれませんが、成功に結びつく成果を得ることはできません。
しかも、この方法は身を切って捧げることでほしいものを得る方法です。


 

習慣化は無意識下にあるものを意識に反映する

鳥は自分がどのように飛んでいるか理解していないでしょう。
意識しなくても飛べるからです。
それを私たちが「飛べるようになるという成果」を得ようとして、鳥の習慣を身につけても絶対に飛べるようにはなりません。
人体の構造も人間の意識の奥も、それを求めていないからです。
物理的に無理があるからです。

私たちの心は、心が求めるあるべき姿が必ず誰にも備わっています。
その心の声に耳を傾けて、その無意識を意識化する人が成果を上げている人です。

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