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自己啓発が成功しない10の理由

「VAKメソッド」が成功しない理由

視覚・聴覚・感覚の限界

VAKメソッドはNLPのスキルのひとつと考えていいでしょう。
神経言語をうまくインプットするために、脳が判別する視覚情報、聴覚情報、感覚情報を取り入れる考え方のことです。
モデリングで相手がどの器官をよく使うのかということでも使われますが、主に相手とのコミュニケーションをうまく交わすために使われる傾向の方が強いでしょう。

このメソッドは確かに人間が「感じ取る」方法が異なるということを証明してくれます。
そのため、タイプが違う人のモデリングを行うときにこのメソッドを知っていると効果を高めることができます。

しかし現在の自己啓発で説かれている方法にはいくつかの限界があります。

まず人は必ず複合的に感覚器官を使っているということ。
そして、判断する対象の物事によってその配分率を変更しているということ。
さらに、VAKに嗅覚(O)、味覚(G)を加えた五感ではない感覚、印象から瞬時に判断する第1感と呼ばれる適応性無意識や、第6感と言われる直感や感受性は取り入れられていません。

適応性無意識は将棋の羽生善治棋士も瞬時の判断力に頼る方法として取り入れているように、そして第6感は動物が生まれた後、誰にも教えられていないのに立とうとするように、これらの感覚を無視して物事の成果を上げるのは難しいといっていいでしょう。


 

VAKの長所は学習に応用すること

VAKという感覚を使ったメソッドが最もその成果を発揮するのは、学習においてです。

たとえば何かを考えているときに、自分は視覚映像(V)をよく使うタイプであることを知っていれば、学習するときに視覚化するよう応用します。
その結果、速く正確に習得することができるようになります。

しかし同じ学習でも、方法や理論が確立されていないもの(たとえば成功者の実例など)を学ぶときには役立ちません。
学ぶポイントが何であるのか、どこにVAKを当てはめるべきかがはっきりしないからです。

自己啓発の多くは効率化するスキルを教えます。
ですから、スキルを学び悪い状態をうまく行うようにするためには成果を発揮しますが、成功者が成功しているように成果を発揮するために使うことはできません。
VAKのもたらす作用が、彼らの使っている感覚器官と方法に及ばないからです。


 

「人は見た目が9割」のウソ

「人は見た目と体の動きで92,3%の情報を判断している」と聞いたことはないでしょうか?
「言葉で相手に伝わるのは7%前後だ。だから言葉よりも私たちは注目しなければならないことがある」というわけです。

これはVAKの中で、VとKに注目し、Aを必要以上に頑張るのをやめよう、と言っているのと同じ意味があります。

この情報はしかし相当古い情報で、既に90年代にこの配分比率は1回目のコミュニケーションと2回目以降のコミュニケーションで大きく異なることが証明されています。
具体的には言葉によるコミュニケーションの必要性が倍以上に跳ね上がります。(状況によって異なる)

親密度によっても変化し、情報伝達の媒体によっても変化します。
いずれの場合も言葉の重要度が上がります。
電話やメールでコミュニケーションを交わす場合、会って話す時の13分の1程度しか意思伝達ができないなどと考える人はいないでしょう。

したがって、自己啓発でVとKを重視するスキルが成果を生み出さないのは、前提となる基本情報に誤りがあるからです。


 

理論の裏側に何があるのか?

正確な情報を基に実行しなければ、私たちの成果はいつまでたっても得ることができません。
私たちが本当に行っていることは何なのか?ということを考え、その情報の裏側に正確さがあるのかどうかということを気にしたいものです。

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