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イノベーション

イノベーション04~今あるものは全て古くなる


イノベーションの基礎的な考え方は
今あるものは全て古くなる
というところにある。

何事も生まれた瞬間に古くなる。
人もこの世に世を受けて以降全て古くなる。
新商品も発売された瞬間から古くなる。

古くなることが悪いことではないが、
古くなることは寿命に向かうということなので
寿命が短いものは早急にイノベーションの必要に迫られ
寿命が長いものは見せ方のリニューアルなどを繰り返して
イノベーションの必要なく(改善は必要)
少しずつ古くなりながら寿命に向かう。

またはイノベーションしながら寿命を延ばすものもある。
改善では前のしくみを効率的にすることしかできない。

イノベーションで寿命を延ばすというのは
例えばエルメスが貴族御用達の馬具の製造メーカーだったのが
蒸気機関の発達と共に馬が使われなくなる先を読んで
カナダからジッパーを輸入し
カバンの製造メーカーになった、というようなものがある。

国でもヴェネツィア共和国が王政から共和制に移行した
というようなケースもある。
イノベーションは使用前と使用後の世界観をまるっと変える。

全てのものは古くなるということは
全てのものはその時点で必要だった理由と役割を終える
ということになる。

だから、イノベーターは古いものに固執する保守派を嫌う。
ルールを守ればうまくやっていけるという多数も嫌う。
常識も嫌うし、
機能していない現実が稼働していることも嫌う。

といって、効果的なことばかりをやるわけではない。
未来につながるものの中には
ムダに終わるものも多い。
そのなかから有効なものが生まれる。

だからイノベーターの手をかけることの多くは
かなりのムダを含む。
成果は出ない。幸せにもなれない。
だが、そのなかから可能性を進めるためのイノベーションが生まれる。

この意味でイノベーションは
成功とも幸せとも無関係だといえる。

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