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イノベーション

イノベーション05~土台があれば可能性も大きい

革新的な物事は、最初必ず1人か2人の天才によって生まれる。
どのような物事もその天才の直観的な視点で生まれる。

そしてイノベーションの鉄則としてその多くは失敗する。
特に天才によって生まれた凄い技の多くは、
それを汎用化・・・つまり、多くの人が使えるように
感覚を理論にできないことで消えていく。

天才だけができたよね、で終わる。

イノベーションを汎用化できたらそれはスキル、技術になる。
できない人も、できるようになるために
手順や順番、正しい訓練の方法などが編み出される。

ものによっては、
手順や順番、正しい訓練からイノベーションが生まれることもある。

ことの起こりが天才からはじまるので
誰もが自分には無理だと思うと同時に
「あれは天才だから生み出せた」と思いはじめる。
自分も周囲もそう思う。

が、これはかなりの間違いを含む。

科学の世界では世紀の発見は天才によって・・・たとえば
アインシュタインのような特殊な人によって
新しい解明が進むと思われている。

が、実際には違う。

アインシュタインが駆使することのできた
科学の基礎理論と数学は、
全て先人が研究、観察、実験、理論検証を繰り返して高めてきたもので
その積み重ねの先端に乗ってイノベーションを行う
ごく一部の人が次への指針を生み出す。

70年代のウィンブルドンの優勝者は
現代のベスト4に入れるかどうか?だといわれる。
技術研鑽のイノベーションが起こっているから。

鎌倉時代の囲碁の達人の棋譜を読めば
現代のアマチュアでも余裕で勝てるらしい。
これも技術の研鑽がイノベーションとして起こっている。

先人の研究は
自分をピラミッドの頂点として累乗に増えていくので
無数の人の努力の結晶がひとりの天才のイノベーションを生む。

その意味で、イノベーターに求められる才能は
先人の知恵と情報をインプットできることと
現代の他人の脳みそを上手く扱えることの2つがある。

通常知恵と情報がなければ人の脳も上手く扱えない
(正確にはどう扱っていいかわからない)ので
インプットから抽出して徹底的に叩き込む。

イノベーターは新しいもの好きだが
新しいものの分野は多岐にわたる必要がある。
いち方向で深めるだけではイノベーションは起こらない。
改善は起こる。

そのジャンルそのものの土台、
そのジャンルにいる自分の知識、情報の土台、
自分の周囲に優秀な他人の脳があるという土台、
この3つが揃っている分野ほど
イノベーションはやりやすいといえる。

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