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イノベーション

イノベーション07~最高のチームは不十分である


iTunesで映画を探していたら
(レンタルはしていないけど)
黒人のバンドかなんかでメンバーが「全員天才」てのがあった。

これはなかなか萌える。

だがしかし。
どんなに優れた人材とそのチームを作っても
イノベーションは簡単に限界を招く。

例えばこのバンドの場合、
演奏するプレーヤーが全て天才的であったとしても
それは必ず楽器の制限がある。
これはまだいい。天才性でカバーできる。

が、曲の制限を超えることはできない。
既にある曲はもちろんのこと
これから作る曲も、その人が音楽の常識によって
曲を作る前提からは逃れられない。

そもそも曲は全員天才が集まったときに
はじめてものすごいものができるようには作られていない。

曲としての完成度を求めて作られている。
プレーヤーの腕から曲は作られない。
だからプレーヤーは曲の成約範囲内を超えて
イノベーションを打ち出すことはできない。

つまりスーパー優れた人の集まりは
イノベーションではなく、
イノベーションを起こすこともほとんどない。

曲が画期的にイノベーションしても、
やはりプレーヤーを想定しているわけではないので
最終的にイノベーションは生まれない。

イノベーターに必要な最大のことは、
この大前提を変えることにある。

達人集団に新しい世界を見せるものを生み出す必要がある。
そしてその成果が広がらなくてはならない。
一時の花火のように咲いて散ってしまえば
イノベーションは失敗に終わる。

それが難しい、できないのであれば
達人集団を創り出すイノベーションを起こさなくてはならない。
個人のイノベーションには限界がある。
達人が集まり、ひとつの方向を向くことができると
それだけで何かしらのイノベーションが起こる。

それも難しい場合は達人に導くイノベーションを行う。
これは才能のスキル化だったり
右脳の左脳化
感覚の体系化だったりする。

達人になる近道が用意される。

それも難しければ、技にイノベーションを導く。
年々テニスプレーヤーの腕が競争によって飛躍的に上がることや
囲碁の棋士の腕が情報によって格段に上がること
蒸気機関やインターネットという技の発明によって
世界のあり方が根本的に変わること、などがある。

この技のイノベーションがもっとも目に見えてわかりやすいが
イノベーションの中ではもっとも底辺にある。

技のイノベーションができる人は達人のイノベーションを
達人のイノベーションができる人は達人集団を創るイノベーションを
達人集団のイノベーションができる人は前提のイノベーションを
それぞれ起こしていくステップアップの必要がある。

イノベーションにもランクや段階がある。

これらのイノベーションによって世界は変わり、
新しい世界が創造される。

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