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イノベーション

イノベーション11~技のイノベーション


本質的なイノベーション…世界を変えるイノベーション
飛躍的なイノベーション…世界に影響を与えるイノベーション
卓越したイノベーション…熟練者に導くイノベーションの下、
最も数が多く、最も認識されているイノベーションが
4番目の「技のイノベーション」になる。

世の中は技に溢れている。
技はスキルとか技術、ギリ資格と考えてもいい。
できないことをできるようにするのが技で、

全ての技は最初1~2人の天才によって創られる。
イノベーションされる。

天才は感覚的、直観的にそれができるので、
多くのイノベーションは伝達されずに死んで行く。
それを体系化、ルール化することができる人が
手順を作り、多くの人に広めると
天才だけができたはずのイノベーションは広まり、定着する。

この物事をやるには、この技を使うといいですよ
という状態が落ち着く。

技のイノベーションは既存技術からの発展では生まれない。
改善はできてもイノベーションはできない。

技は成果を出すという理由があって使う。
成果から逆算して、画期的、飛躍的なアプローチを生み出すことが
技のイノベーションになる。

センスや強みも関係する。
直感や感性も関係する。
常識はずれや素人の意見も関係する。
何をどのように使うのか?ということも
この技のイノベーションに大きく関係する。

例えばハードコンタクトレンズは日本人が発明した。
ある日本人が、外人がつけているまだ高価だったソフトのコンタクトを
「見せてくれ」と頼んだら、いやだと断られた。
一気奮発した彼は、「それなら作ってやる」ということで
試行錯誤を重ねてハードなコンタクトを作ってしまった。

こんなこともある。
味噌を熟成させるときに出る汁をこれまでは捨てていた。
舐めてみると美味しかった。料理に使うようになり
しょうゆが広まり、しょうゆを造るようにすらなった。
同じように、マグロのトロは捨てられていた。
それを使うことでゴミが大金を生むパーツに変わっていった。

日露戦争の要地となる203 高地で
なかなか落ちない相手の防衛戦を落とすため
児玉源太郎は「あの丘の上に大砲を設置しろ」と言った。
工兵は「いやいや技術的に無理です」と言った。
「いいからヤレ!すぐやれ!」とやらせたらできた。

プロセスと発想を無視すると技のイノベーションが生まれることもある。

オスマントルコは地面に丸太を組んで地上で船を移動し
敵の意表をついた。

ボールペンは、飛行機のパイロットが万年筆だと
上空でインクが出なくなるという技術上の問題を解決するべく生まれた。

技のイノベーションはいくらでもあるし、わかりやすい。
しかし技が新しくなっても世界にはほとんど影響を与えないし
達人や熟練者を生み出すことにもつながらない。
その代わり、イノベーションの中で最も数が多く
人の中に希望のひとつとしてうまく機能している。

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