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イノベーション

イノベーション15~組み合わせと分離


新しい可能性は組み合わせによって生まれることが多い。
分離によって生まれることもある。

組み合わせは、あっちのあれとこっちのこれを
まだ誰も組み合わせてみたことがない、
ひとつ組み合わせてみるか、ということで
生まれるイノベーションのこと。

イノベーションの中では数も種類も多い。

あるひとつのできごと、例えば販売促進でもいいけども
その手法が、
どこどこの業界では当たり前に使われているけども
うちの業界ではまだ誰も手をつけていない、という場合、

その実績ある物事と
うちの業界を
マッチングさせる。つまり組み合わせる。

そうすると世界に影響を与えるイノベーションが起こったり
熟練者を生み出すイノベーションが起こったりする。

コーヒーにチョコレートを混ぜてみるか、とか
みそ汁にラーメンを入れてみるか、とか
キャラメルにおもちゃをつけてみるか、とか

商品や物事に何かを付加する…組み合わせることで
技のイノベーションが起こることもある。
ちなみに、技のイノベーションは偶然起こることも少なくないし
(味噌ラーメン)
創発的に起こることも少なくない。
(紅茶…緑茶をヨーロッパに輸入しようと思ったら紅茶になった)

携帯電話にカメラやネットの機能が着いたのも組み合わせ
のイノベーションになる。

分離というのは現在あるものの中から一部を取り出すことで
取り出されたものが新しく、何かの可能性を生み出すことがある。

例えば格安航空券は最初
団体客用の割引チケットを大量購入して
それを分離してやすく販売していた。
技のイノベーションが起こった。

大トロは江戸時代には捨てられていた。
分離された廃棄物を再利用したら
高級商品となった。世界に影響するイノベーションが起こった。

iTunes で音楽を買うとアルバムそのものではなく
アルバムに入っている曲を一曲から買うことができる。
分離によって世界に影響するイノベーションが起こった。

組み合わせと分離は、
何かを組み合わせよう、
何かを抜き出そうと
能動によって決まることもあるが、
偶然や創発的に決まることも少なくない。

単純に応用するとか(他の業界の手法を採用する)
単なる気ままな意見を採用するとか(味噌ラーメン)
廃棄物を利用するとか(大トロ)
なんだかそうなってしまったとか(紅茶)

そういう狙いのないアバウトな感覚で生まれることがある。

イノベーターはこれを考えるとき
個人のイノベーション能力を伸ばすのであれば
過去をフィードバックしてアバウトなイノベーションの
自分の傾向を探るといいし、

イノベーションマインドそのものを鍛えようと思ったら
何でも応用したり
何でも思いつきでやってみたり
常識とは真逆をやってみたり
適当や偶然の結果を追ってみたりする
訓練が必要になってくる。

この訓練はほとんどの場合で成果を生み出さず、
幸せを感じられるわけでもなく
安定的にうまく行く方法でもない。

イノベーションと可能性の追求に必要な方法である。

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