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イノベーション

イノベーション17~ミスディレクションの発見


ミスディレクションとは手品で使われる言葉で
手などで動きをつけている方に視線を誘導し
もう片方の手など人が見ていないところで
タネを仕込む、というような場合に作られる。

一般的にミスディレクションには
身体的、心理的、時間的の3つの手法があるとされていて
全部「錯覚」を利用する方法である。

マジックになると短期的、目的的にミスディレクションを
誘導するけども
イノベーションではもっと根源的なところを見る。

世界を変えるイノベーションを行うのなら
頭の中にある世界観の常識に対して
ミスディレクションされているものを見つける必要がある。

常識観、文化風習、社会性、子供の頃からの刷り込みなどに
それが「考える余地なく」当たり前として認識されているものから
本当はそうではないというものを見出す。

そうして出てきた物事を進めることが
世界を変えることに影響するイノベーションであれば採用する。

世界に影響を与えるイノベーションは
成果の打ち出し方に注目する。
最も効率がよく、素晴らしい成果。
誰もがこうやればできるというプロセスを踏む成果に
疑問を持っていない物事の中から

根本的に間違っている部分、
不足している部分、
その求める成果がベストではないという根本問題

に対してミスディレクションされているものを見つける。

そして成果を導くのに
圧倒的に便利、楽、速い、成果が増す、または
根本的な成果を変えてしまう、
根本的にその成果を不要としてしまう

ようなイノベーションを採用する。

熟練を生み出すイノベーションを行うときは
達人を生み出す常識的なプロセスにギモンを持つ。
「そんなはずがない」から物事を見る。

熟達するのに必要だと思っている常識的な流れに起こっている
ミスディレクションを探す。
例えば車の運転技術は昔、ミッションの車でかつ
パワステがないハンドルを回し熟練していった。
技術の更新によってオートマが生まれ、ハンドルは回しやすくなり
運転が熟練するまでの時間は短くなった。
あるいは、バックモニターなどの採用で
事故を未然に防げるようなイノベーションが起こった。

カメラ工学とデジタルの発達、インターネットの発達によって
写真の技術を簡単に上げることができるようになり
さらに、他人の熟練した写真が大量にネット上にあるために
どうすれば熟達するか?の規格がイノベーションされた。

将棋の棋士も過去の対局の棋譜を手軽に自宅で読めるようになったために
年齢が低い棋士の実力が飛躍的に向上した。
これによって競争性と技術力が増した。

特に伝統的なものや、雛形が決まっている技は
いつの間にか非効率になっていながら
それを「守らなければならない」となっていることがある。

例えば着付けは着付け教室に通っても1年で着物が着れるようにならないが
その業界の常識にミスディレクションされていることに気がついたある人が
「服がすぐに着れないはずがない」と
2週間、4日、3日、2日、と習得するまでの期間を
効率の技によってイノベーションした。
(熟達のイノベーションにも関わる)

「そういうものだ」に隠された本当のこと
…・ミスディレクションされているものをみつけ
常識を打ち破ってしまうのが
ミスディレクションの発見によるイノベーションになる。

ビジネスの世界では「ニッチ」という。
大きなものの間に挟まって見逃されている小さなチャンスを見つけ
お金に換えるように知恵を絞る。

これがミスディレクションのイノベーションになる

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