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イノベーション

イノベーション21~イノベーションの種類


創成されるイノベーションの種類には
・概念
・技術
・道具
の3つがある。

概念というのは、【無形の】【考え方の根底を変えるもの】のことで
例えば民主主義の対等でトップは人民の総意で決めるという概念が
これまでの血族の継承によって王位を決めるという概念に
取って代わると
概念のイノベーションによって
それまでとこれからが変わる。

虚数によって数学がイノベーションされ
国境という考え方によって文化や社会生活と統治が変化し
常識観によって国民性が決まる。

こういうのの全てが概念のイノベーションになる。

例えば、同じドイツ語が公用語のドイツとオーストリアでは
臓器移植のドナーの比率がドイツが圧倒的に高く
オーストリアではほぼない。
これは「ドナー提供はするものだ」という常識観のあるドイツと
それがないオーストリアの差になっている。

概念が生まれるとこれまでなかった現実が生まれる。
これが概念のイノベーションによって生み出される。

技術のイノベーションは新しい【方法論】の採用による。
例えばコンピューターがなかった時代とある時代では
演算速度に格段の差が出る。

これによって、天文学、数学、物理学などは発展し
正確さは圧倒的に高まる。
正確さが高まると、解明や真実へのアプローチに
イノベーションが生まれる。
つまり概念に影響を与える。

機械工学の発展によって生産量が圧倒的に増える。
大量生産が可能になったり、
技術革新によって空を飛ぶことができるようになったりする。
つまり道具に影響を与える。

概念と道具の中間に位置するのが技術のイノベーションで
技術革新が起こると概念にも道具にも影響することがある。

蒸気機関の発明やインターネットの世界的普及がこれにあたる。
蒸気機関は長距離移動を可能にしたことで
これまでの生活の概念を変えた。
例えば一部の金持ちしかできなかった旅行を庶民ができるようになった。

その長距離移動は蒸気機関車、蒸気船を生み出した。
これも道具だが、旅行の概念が変わったことで
カバンの業界にもイノベーションが起きた。
ルイ・ヴィトンは靴用、本棚用、お茶のテーブル用のカバンを開発した。

道具のイノベーションは成果を変える。
成果をこれまでよりも早く導いたり、
これまでの成果を導かなくても大丈夫にしたりする。

コンタクトレンズの開発はメガネを不要にし
または、メガネに頼る文化風習や考え方に選択肢を与えた。

メガネの発明は道具によって近視は絶対に解決できないという
概念をイノベーションし
現実「見える」というイノベーションを起こした。
これまでは「見えない」世界しかなかった。

紙の発明はそれまで木や竹の書物を飛躍的に軽くした。
印刷の発明は、
「量産するには書写する教養のある人物(主に聖職)が必要だ」
という概念をイノベーションし
本は一般人も読むことができるという現実をイノベーションした。

3つの種類のイノベーションはそれぞれがそれぞれに影響
を与えることがある。
与えないこともある。

例えばボールペンが万年筆に取って代わっても(道具)
概念や技術にイノベーションは起こらない。
せいぜいパイロットが上空で上空で字が書けるようになるぐらいの
イノベーションしか起こらない。
(価格のイノベーションやインクを買う必要がなくなった
…などはここでは省く)

コーチングという答えを質問によって導く技術は(技術)
効率よく、これまでに明らかにできなかった道筋で
人の中にある答えを出せるようになったかもしれないが
人が答えを出そうとする概念そのものには影響を与えない。
コーチングから新しい道具が生まれたり、道具の使い方を
変えることもない。

占星術という占いは(概念)
人の気持ちや見通しへの考え方に影響を与えるかもしれないが
人は毎日その他の多くからも影響を受けている。
星の位置によって決まる物事がある、という考え方は
人のあり方を技術的にも道具的にもイノベーションしない。

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