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イノベーション

イノベーション30~イノベーターの性質

イノベーションを扱うイノベーターに向いている人と向いていない人がいる。

イノベーターはこれまで書いてきたように
ある種の悲観的、ネガティブ視点を持っている必要がある。
同じものを見て「コップに半分【しか】水がない」と
捉えられる「感性」が必要になる。

そしてその状況に対してどのような手を打つことができるか?
に取り組むのだが、そのベースになる【情報】がなくてはならない。
ひとつの専門分野を多角的に深く掘り下げるか
多数の分野を広く歩き回ることができるか
というような情報、つまり
過去の経験の蓄積量が必要になる。

この蓄積が組み合わせやジャンルを変えることなどで
イノベーションを生み出す基本になる。

性質で言うなら、多くのことに興味を示す人ほど
イノベーターの資質が強いと言える。

イノベーターは必ず行動力が問われる。
たとえ情報を駆使し、知識を反映しても
想像と空想で終わってしまっては意味がない。

イノベーションを形にするための行動と
実際にそれが具現化されたという成果が必要になる。
この意味でイノベーターは
【できるまでやる】人である必要があり
【できることを創造する】人である必要がある。
このバランスが悪い人はイノベーターに向かない。

できることしかやらないのはBSであり成功系であり、
できるできないを問わず現状を良しとするのはBAであり幸せ系である。

この意味でイノベーターはTOP…方向を指し示す人である
という必要があり、
何によって方向を示すかはその人の性質によって
技術、卓越、世界への影響、世界の変革に分かれる。

TOP であるイノベーターの意識は今を向いていない。
常に次を向いている。
未来志向ではなく、【未来を思い通りにする】創造的思考になる。

自分で自分と周囲の未来を作る。

そしてそういう人は全体の中ではマイノリティになるので
ほとんどの場合で叩かれたり、たしなめられたりする。
年齢が若いほどこの傾向が強くなるので(周囲が画一的だから)
若いうちにヤサグレている創造的な人は
イノベーターの資質が強いと言える。

イノベーターは【創造的でありながら現実的】である。
「今はまだない」ものを生み出すが
それが現実に「なる」ようにする。

創造だけなら芸術家やアイディアマンになり、
現実だけなら成功や幸せになる。

そういう意味でイノベーターは「今」と「未来」の両方を見ており
それをつなげるような視点を持つ。
逆に言えば
今と未来を結びつけるものしか見ていない。

イノベーターのコミュニケーションは、なので
割に【正しく取れる】ことが多い。

今指向の人にも
未来指向の人にも話が通じる。
ただしその偏りを「よい」とは思わない。

全体指向であるか、個人指向であるかは
その人のイノベーションが
世界への影響、変革なら全体指向
個人の卓越、スキルであれば個人指向になる。

両方できるイノベーターはあまり見かけない。

生まれたときからイノベーター気質の人はいない。
通常生まれてから数年は
現実世界への適応に労力が割かれる。
適応する訓練が必要になる。

知覚も狭いので、何をイノベーションするべきかもわからない。

基本的に親に守られているので飛び出す必要もない。

イノベーターは後天的に作られる。
イノベーションのほとんどは正しい技術習得で
学び得ることができる。
人間性の中に多かれ少なかれ組み込まれているもので
その意味で誰でもできる。

その中でもイノベーション気質に優れている人は
自分のイノベーター気質を正しく育て
何を生み出すことができる自分なのか?を作っていかなければならない。

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