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3世代経った自己啓発

亜流が生まれる理由


「人を動かす」「道は開ける」などを書いたデール・カーネギーですが、実はナポレオン・ヒルよりも少し古い時代に活躍しています。
しかし自己啓発の考え方が浸透するにつれて、第1世代と第2世代の間でデール・カーネギーの本はよく読まれました。

第2世代と第3世代の間でもデール・カーネギーの本が再読されています。
しかしこの時期に大量に出版され読まれたのが「精神世界」の考え方を取り入れた本と、「やりたいことをやろう」など幸せを機軸にした本でした。

どうして自己啓発の合間にこういった本が読まれるようになったのでしょうか。


 

デール・カーネギーの本は様々な見方をする人がいると思います。
ビジネス書だと言う人もいるでしょうし、自己啓発所だという人がいると思います。もっと広い意味での哲学書だという人もいるでしょう。

しかし内容を見れば、それが「人間関係のこと」について書かれた本であるということがわかるはずです。

「精神世界」や「幸せ」も同じです。
「精神世界」の考え方は生まれてきた意味や役割を知り、縁や目の前のできごとを受け入れることを教えます。
「幸せ」は、成功してもいいけどしなくてもいい。自分らしくありのままに「やりたいこと」をやる人生が素晴らしい、というコンセプトがあります。

どちらも「自分の生き方」について書かれているジャンルです。

どうして自己啓発の転換の合間に、ひょっこりこのような亜流に人気が出るのでしょうか。

後になって考えてみると、あの熱気がウソのように静まっています。
第3世代が定着している今では、精神世界や幸せジャンルは以前ほど声高に叫ばれていません。
その理由はどうやら「疲れ」にあるようです。

成功者をモデリングして大企業の成功者のように振舞う第1世代の自己啓発に疲れたとき、私たちは「人間の関係」について素晴らしい意見に耳を傾けるようになります。

スキルを必死で身につけてうまく行わなければならないストレスに疲れたとき、私たちは「これで人生いいのだろうか」と疑問を持つことになります。

その心の状態に応えるようにして亜流が支持されるようになります。

 

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