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幸せ系の仕事術

優しさ資質2 「感謝」〜幸せ系の仕事術10


「感謝」も「思いやり」と同じで、
自分の心に優しい気持ちがなければ持つことができません。

そうでなければ人をアゴで使うとか、
人を利用する心の冷たい世界しかないはずです。

「感謝」は何かをしてもらったときに、
またはしてもらったと感じたときに心の底の方から
「ありがたい」「感動にうち震える」「存在してくれてありがとう」
思うような物事のことです。

何かをしてもらってから湧き上がってくるものなので、
受動的な優しさ資質です。

これも人によって
どんなときに感謝の気持ちが湧き上がってくるかは異なります。
感謝にも個性があります。

たとえば苦楽を共にした仲間と
いつも何かを作っているときに心がざわざわドキドキして、
「よし自分も頑張ろう」 と思えるのは感謝です。

仲間に対する感謝があるからありがとうと思え、
それが自分のやる気に転化されるのです。

相手を尊敬したときや羨望の感情を持ったときにも
同じことが起こる場合があります。

一方で、家族とともに晩ご飯の食卓を囲んだとき、
純粋な「ありがとう」 の気持ちが湧き上がってきて
毎晩家族に感謝する人もいると思います。

仲間に感謝する人が晩ご飯で家族に感謝するとは限らず、
毎晩家族に感謝する人が仲間に感謝するとも限りません。

「感謝」も自分の心のありかを探ることで、
自分らしい自分の感謝のスタイルを明らかにすることができます。

そしてやはり、
「感謝」が心から湧き上がってくる分量や回数が多い方が、
自分らしい幸せ系の一日を過ごし、
自分らしくいられるということでもあるのです。

「感謝」を探るとき、ちょっとした注意点があります。

人はマイナスの状態を助けてもらったとき、
助けてくれた相手に大きな感謝をする心理のメカニズムがあります。

苦しいとき、病気のときに、献身的な看病をしてくれたときは、
「個性によって感謝が湧き上がるのではなく、
誰でもそういう場合は感謝が湧いてくる」 ものです。

優しさ資質としての「感謝」を探るときは、
誰でも持つだろう感謝ではなく
自分特有の個性的な「心から感謝が湧いてくる」という場面を
意識して探ってみるといいと思います。

また「感謝」にはもうひとつ、
こんな特徴があるのでこれも知っておくといいと思います。

「人は潤沢に満たされているものには次第に感謝の気持ちをなくす」 という心理です。

たとえば私たちは、水道から水が出ることにほとんど感謝をしません。
そういうものだと思っています。

が、アフリカの清潔ではない井戸水で暮らしている村に
上水道の設備が整ったとしたら、
おそらく村人は涙を流して感謝します。

豊富にあるものに対して感謝の気持ちを忘れたからといって、
それは感謝できない人だということにはなりません。

まして罪悪感を持つ必要はありません。
それは人間の心理として当然のことで、
恥じることではありません。

ですので考えようによっては、
「潤沢、豊富にあるのに、いつも心から感謝が湧き上がってくる!」
というものを見つけたら、
それは優しさ資質の「感謝」であると見て間違いないともいえます。

優しさ資質の能動と受動で
「思いやり」と「感謝」が対になっています。

これを横軸だとするなら、
それとは別の縦軸に「許し」と「厳しさ」があります。

「許し」も「厳しさ」も
心から湧き上がる優しい気持ちがあるから
持つことができる優しさ資質のことです。

明日、許しについて書きます。

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