ごくごく単純な例として、ファッションが大好きだとします。
お洒落に敏感でウインドーショッピングをするだけでも心がわくわくする。
ちょっとでも長い時間服に接していたい。
そんな理由で洋服の販売員や、ファッションデザインに関わる仕事に就いたとします。
販売員の仕事に就いたときに求められることは、洋服に関する知識だけではなく
販売に関すること、接客に関すること、
売れない商品や似合わない服を勧めて買ってもらうこと、
納品や棚卸しの管理などです。
ファッションデザインに関わる仕事に就いたときは、
マーケットが求める売れる服の製造。
好きでもない服のパターンを引くだけの仕事、業者間のやり取り、返品などの処理・・・・・
というような仕事が待っています。
好き、それもかなり好きというのは、
受け手の立場であるからこそ好きであるということがよくあります。
提供側になった瞬間に好きという気持ちがあいまいになること、
悪くすると嫌いになってしまうことはよくあります。
逆に、受け手としてはあまり好きではないのに、
「その仕事をやらせると天下一品!」というような人もいます。
たとえばホームページを制作するデザイナーは、
デザインしてもらうことや、ホームページを作ってもらうことが好きではないはずです。
好きであることと、それを仕事にして上手くできる、より好きになれるということは
一致していないことがよくあります。
これが、幸せ系の人が「好きだから」という理由で仕事として失敗するひとつ目の理由です。