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強く生きる自分を作る

虐待には「逃げる」「反抗」「無視」


虐待を受けるとつらいものです。
虐待とか暴力は、殴る、蹴るなど目に見えるものと、
ののしる、いじめる、嫌がらせなど目に見えないものがあります。

どちらの場合も、
誰でも子供なら
傷つきます。

傷つくのは当たり前です。
傷ついていいのです。
それを責めたりしてはいけません。


僕は、どちらかというと精神的な虐待を受けてきました。
肉体的なこともありました。

二十歳を過ぎて、もう大人になり
自分で生きていくことができるようになった頃。

結婚をした友達夫婦の家で

「子供の頃によく、『お前燃やしてやる』といって
火のついたマッチで追い回されたなぁ」

という話をしたら、
友達夫婦は、固まって無言でした。

このときはじめて、
自分は普通では考えられないことをされていたんだと気がつきました。
(薄々は感じていたけど)


10歳くらいまでは「逃げる」ことしかできませんでした。
逃げているときは本当に怖かったです。

中学生くらいになると、「反抗」しはじめました。
あまりにしつこい嫌がらせに
母親を蹴りまくったこともあります。
全く後悔していません。

高校生になると「無視」をはじめました。

虐待には「抵抗」して構いません。
自分の身は自分で守るしかないのです。

そしてそれは、
虐待を受けたことのない大人には理解できません。

だから、彼らの言うことを聞いてはいけません。

ただし、
正しく抵抗しなくてはなりません。


「逃げる」
年が低いほど、「抵抗」は逃げることしかできなくなります。

いろいろな逃げ方をあらかじめ考えましょう。
普通に足を早くするというのもいいと思います。

警察に行ったり、隣の家に駆け込むのもいいでしょう。
なぜなら、大人は世間の目を気にするからです。

「虐待をしたら、世間に逃げる」
ということをわからせるというのはひとつの手です。


「反抗する」
10代半ばから、特に男の子は力がつきます。
虐待をされたらやり返す、というのもひとつの方法です。

女の子には難しいかもしれません。
または、父親にこれをするのは難しいかもしれません。

そういう場合は、
隣近所にわかるように、何か固いものを窓ガラスにぶつけて
ガラスを割るという方法もあります。

大切なのは、
「あなたの暴力の言いなりにはならない」
という態度を示すこと。
それも、相手にではなく、世の中に示すことです。

知恵を使った「反抗」もあります。
今の時代は、虐待する親から守ってくれる団体もあるので
あらかじめ調べておいて、何かあったら電話するようにしましょう。

でも、いざとなると
なかなか電話できませんよね。
大丈夫です。
あなたが、「怖い」と感じたらスグに電話すればいいのです。
「怖い」「助けて」と気持ちを正直に伝えれば、対応してくれます。

万が一、対応が悪い場合は、
他の団体に電話しましょう。
1つがダメでも、別のところはちゃんとしてくれるということはあります。


「無視する」
口を全くきかない、というのは効果的です。
人は、反抗されるより、無視される方がこたえます。

僕は高校2年、3年の2年間
ひとことも口をきかずに、
しかも、ご飯も自分のアルバイトで食べていました。
話さなければならない状況を避けるのです。
これも「無視」です。

「あんたなんか、この世に存在しない」という態度を貫きます。
すると、不思議ですが、相手もそういう態度になります。

そうすると、これまで
いちいちうるさかったことや、虐待がなくなります。

難しいのは、
最初のうちは「ムカッ」とすると
言い返したり、謝ったり、泣きそうな顔になったりすることです。

「無視」をすると決めたら、
これは我慢しなくてはなりません。
相手があきらめるまで辛抱しなくてはなりません。

これを乗り越えると、虐待はなくなるか、極端に減ります。
つらいことですが、暴力を受けてもいちいち反応してはいけません。


自分の身は、自分で守らなくてはなりません。

近所の人や、
先生や、
親戚の人、
大人が

もっともらしく言うことを
真に受けてはいけません。
彼らは、あなたの虐待がどんなにひどいか知りません。
知ろうともしません。
まして、あなたがピンチの時に助けてはくれません。

自分の身は自分で守る。
それは、実は
社会生活の中で当たり前のことなのです。

うまく抵抗して、
自分の大切な命や
自分の大切な誇り
自分の大切な気持ちを

自分で守らなくてはならないのです。

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