Esmose

コラムを読む

5章 - 悪魔のツールを退ける

悪魔のツール対策3 – 強みを自己満足に使う、心の病対策

強みをダメにする悪魔のツール3つ目は「強みを自己満足のために使うこと」である。

私の知り合いに「要点を理解できてしまう」「初心者にモノを教えることができる」という強みを持つ人がいる。「要点を理解できてしまう」というのは、何かを成したり手にするのに必要な、最小の努力と知恵は何であるのかがわかることをいう。
たとえばテストを受けるときに、勉強することで実力をつけて挑むのではなく、問題として出る傾向とポイントを押さえて点を稼ぐ、というようなことができる。「初心者にモノを教えることができる」というのは、単に説明することできるのではなく、わかりやすく伝え、相手はプレッシャーを感じず、確実に学べてしまうことをいう。

しかし彼はこれらの強みを自己満足のために使う。

自分が人から崇められ、信仰されることの満足を感じるために使っている。自分が人に教える立場であり、自分が人よりも上であることを実感でき、それによって自分を肯定するために使う。
その結果、その彼の周囲にはいつまでも初心者である信者が取り巻きを作るようになった。

そして本当に成長する人は避けられるようになり、その集まりの中では裏切り者になった。すると彼は「裏切られても前を向く自分」の尊さを初心者に優しく教える。
この循環によって、彼の持つ強みは世の中に何も生み出さず、自己満足だけに利用されるという結果になっている。

 

強みは「できてしまうこと」であり、それは人から見てありえないほど凄いことだということを思い出してほしい。
強みにまだ気がついていない人からすれば、強みを発揮している人はスーパーマンに見える。

スーパーマンは大きな力を持っているが、それをどのように使うかはスーパーマン本人が決める。
世の中のために使うクラーク・ケントになることもできるし、銀河帝国を作ってジェダイを滅ぼすために使うこともできる。

使い方を謝ると強みは「暴力」になる。
自己満足、征服欲、認めてほしい欲求、復讐などに強みを使う人を見分ける目を持ち、決して認めてはいけないということを知ってほしいと思う。

実例の彼の場合のメカニズムは解明できる。

「できてしまうこと」は自分が一番うまくできる。
その「できてしまうこと」を人に伝え「あなたもやればできる」と励まし、努力する相手を認める。
しかし、強みはその人が最もうまくできることなので、そこに集まってくる人は決して彼ほどうまくできることはない。
だから、彼は常にその集団で1番になり、自己満足が満たされる結果を生み出し続けることができる。

そういう強みの使い方を目にしたら、自分に備わっている自分の強みを発掘し生かすべきだと思い出してほしい。
自分の強みはクラーク・ケントのように使われるのだということを思い出して、そのための歩み方を考えるようにしてほしいと思う。

トップに戻るボタン