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1章 - 虎はなぜ強いのか

脳内で一体何が起こっているのか

 

「レモン20個分のビタミンC」というキャッチコピーが、今では当たり前のようにパッケージに書かれているドリンクも、最初に考えた人は本当に頭がいいと思う。
そんなふうにわかりやすく理論を説明できればいいのだが、強みをまさかレモン○○個に例えるわけにもいかない。

仕方がないので、脳の中で何が起こっているかということを話そうと思う。

強みは「できてしまうこと」と書いたけども、そもそもどうして「できてしまう」のか。
さらに、「できてしまうこと」はタイプでくくることができないほど人によって異なる。
どうしてそんな多種多様な強みがあるのだろうか。

脳は3歳頃まで外界の全ての情報を平等に受け入れる。脳のどの部分も等しく使っていると考えていい。

ところが3歳までに言語を少しずつ覚え、歩けるようになることで世界や視野が広がり、離乳食ではなく食事をすることができるようになると、全ての情報を等しく取り入れていては脳の処理が追いつかなくなってしまう。
脳というCPUがフリーズしてしまう。

そこで必要な情報と不必要な情報を分けるようになる。
必要な情報を優先して処理し、不必要な情報は後回しにするか直接ゴミ箱に回される。

継続して入ってくる必要な情報はどんどん処理されて、その処理を担当する脳の部分にシナプスが発達し、電気信号がスムーズに大量に流れるようになる。

片道四車線の国道の上に高速道路が建設されて、車がスムーズに大量移動できるようになるのと同じことが起こる。

逆に、不必要な情報をたまにしか扱わない脳の部分は、細くて狭い道路に雑草が生い茂っているようなもので、車は滅多に走らないし、走ったとしてもとても通りにくく、スピードを落とさなくてはならない。

こうしてシナプスが発達した部分はさらに発達し、発達していない部分はどんどん落ち目になってしまう。

このシナプスの発達した部分が「強み」となり「できてしまう」という特徴を持つようになる。
脳のどの部分が発達するかは人によって異なる。ということは、強みは人によって異なるということになる。

こうしてできた「強み」は、脳が情報処理を行うことに「そもそも優れている」ので、その脳の部分が司る強みは「できてしまう」ということになる。

 

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