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4章 - 朝顔は朝に咲く

自分にとってベストな時間の使い方を探す

「自分のベストな状態」の1つ目は時間の使い方に関することである。

これは別にスケジュール帳を使うのでなければ、設定した目標を達成するために作業を分割するのでもない。
「強み」はもともとから「できてしまう」ことなので、そんなことをする必要はない。

強みを最大限に生かすために必要な「自分のベストな状態」というのは、まず強みを発揮できる時間の長さを測ることからはじめる。

私の強みのひとつに集中・継続して文章を書けてしまうというものがある。以前からこの強みはよく使っていたが、その頃はやる気が出たら1日12時間ぐらい書き続け、それが5日ほど続いていた。
お腹もすかず、書きたくてしょうがないので睡眠も短かった。
寝起き前には何をどのように書くかということを夢見ながら起きていた。

ところがその波が去ってしまうと廃人のように全てのことを行う気力がなくなった。1週間はその状態が続いた。

一応一通りの成果を出すことはできるので、この方法で「書く」ということを行おうかとも思ったものの、廃人のような1週間の自分に精神衛生上耐えることができず、時間配分を変更することにした。

いろいろと試行錯誤して試した結果、継続して1万字を勢いで書いてしまい、あとは別のことを行うのが、長い目で見たときにベストな状態を得られるということに気がついた。
時間に換算すると大体300〜350分程度になった。

 

1万字を300分というと、物を書く人にとっては遅いペース配分という感じもするが、途中で気になることを調べたり、関連事項をチェックしたりする時間も含んでいる。

ともあれ、1日に1万字の分量を書くペースというのが、強みを継続的に発揮する最高のペースだということがわかった。

このことがわかった次に、ではいつ書くのがいいのか?ということを測定してみた。

元々夜型の私は、最初深夜に執筆作業を集中して行っていた。
日中よりも静かで集中できた。ところが深夜の生活が徐々に伸びてしまい、昼夜が逆転してしまった(普通の生活に戻った)。
そこでまず、朝起きてすぐに書いてみたがうまく行かなかった。
次に朝はリラックスして、ほとんど仕事らしい仕事をせずに過ごし、昼過ぎから書きはじめるとうまくできるということに気がついた。
念のため夕方以降にも書いてみると、1日の中で一番調子が悪いということがわかった。

そこで、日中生活しているときは昼過ぎに、夜型にシフトしたときは深夜に書くようにした。

 

多くの人は社会生活に押されてしまって、外の世界の「やらなくてはならないこと」を片付けるために時間を割いている。
その結果強みを生かす時間が奪われたり、強みを十分に生かす時間を使うことができなくなったりしてしまう。

この考え方を、まず自分の内側にある強み中心に変えてみることで、結局は出すべき最高の成果を最短の時間で得ることができるようになる。

そして最後に、スケジューリングを測定してみた。

私はセミナー講師なども行っていた経験上、タイムマネジメントに関するあらゆる種類のツールを試したし、理論を習得していた。比較検証して最も素晴らしい考え方を長い時間かけて探した。

ところが強みを最大化するために時間配分を測定してみると、スケジューリングしない方がしたときの少なくとも(少ないときで)4倍の成果を出すことがわかった。

 

強みを最大化するためには、スケジューリングをした方がいい人もいる。
その人の中でも優先順位を考え、前日の晩に翌日のプランを立てた方がいい人もいれば、付箋に3つほど行うべきことを書けば十分な人もいる。

スケジューリングをどのようにすれば強みを最大化できるのか、という視点で自分のパターンやタイプを測定してみるといい。
強みを生かす時間の長さ、それを行う1日の中の時間帯、スケジューリング、の3つを自分の生活を実験台にして探してみることで、強みはより強く発揮されるようになる。

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