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2章 - キジバトを探す

強み発掘で注意する3つのこと

 

ここまでに紹介した6つの方法が、青い鳥を探すための具体的な方法になる。
これらの方法を使って強み発掘をするときに、気をつけておきたいことが3つある。

1つ目は、青い鳥を見つけるはずが、茶褐色や灰色のヤマバトだったからといって落胆しないことだ。

たとえば、「どんなにピンチになっても絶対に飢えない」という強みを持つ女性がいた。
彼女はこれまでの生活でどんなに貧乏になっても必ず電話がかかってきて「おい、焼肉食いに行くぞ」と誘われ、食事をする暇もなく働いているときでも誰かが差し入れをしてくれた。
そんな「強み」はどうにも生かせないではないか、などと思ってはいけない。
強みに貴賤はない。

どの強みも等しく自分が持つ「できてしまう」ことで、必ず意味がある。

ポジティブ・フィードバックのところで例に挙げたレストランオーナーは、高級志向の生活と、ただ人と楽しく話すことができるという、一見何にも生かせないという特徴を使ってサービス評価の高いレストランを作り上げた。
要は使い道である。

「飢えない」という特性を持つ人は「新しいことを恐れずにチャレンジできる」ということだし、「ピンチのときには誰かが必ず手を差し伸べてくれる」ということでもある。

強みの解釈や使い方は、どのようにそれを使うかで変わってくる。ヤマバトにはヤマバトの強みがある。


 

気をつけておきたいことの2つ目は能力と混同しないこと、である。

能力は社会生活に必要なもので、生きるために身につける必要に迫られる。
これに対して強みは社会だろうが生活だろうが、そんなものはお構いなしに「できてしまう」物事である。

はじめて強みを発掘する人にはこの違いが少し難しいかもしれない。
能力は本来自分が持っている強みを助け、活躍させるものだと思ってほしい。

たとえば能力の代表的なものにスキルがあり、スキルの多くは資格となっている。
コーチングの資格があること自体は強みではなく能力だが、人から無条件に信頼されるという強みを持つ人は、コーチングの資格があることでその強みをより生かすことができる。
たとえば、コーチングの資格がなければ知り合うことができなかった人の手助けをすることができるようになる。

ホームページを作る技術があるというのは能力でスキルである。
その能力が高くて非常にいいホームページを作ることができるとしても、それは「才能」であって「強み」ではない。

「強み」はデザインセンスがあるとか、お客が求めるホームページがどんなか予想できてしまうなど、本人が出発点となっている。

「才能」は「あの子は素晴らしいホームページを作る才能がある」という場合、努力して正しくスキルを身につければ他の人よりも速く確実にレベルアップする、という意味で使われる。
だから才能は能力である。


 

3つ目は、強みは1つでは意味がない、ということを知っておくことである。

強みはできる限り多く探す方がいい。
なぜなら、たとえば霊感のある人というのは実はものすごくたくさん存在している。
自覚している人に限定してもその世界に縁がない人が考えるよりもはるかに多くいる。
と言うことは、たとえオーラや前世が見えるとしても、その強み1つでは何をどう生かすこともできないということになる。

なぜなら、既に霊視で人に貢献している人もたくさんいるだろうし、カウンセラーをやっている人もいるだろう。
強みは継続して探し続けることで自分を生かすことができるようになる。

強みの組み合わせはオリジナリティを高めるし、場合や状況に応じて使うことのできる強みとできない強みがあるからだ。

それに既に身につけた能力と掛け合わせて使うことができる強みと、そうでない強みもある。

強みの発掘は自分自身が本当に自分らしく生きていくための手助けになるので、強み発掘は習慣化したい。
発掘する手段も、ジョブ・フィードバックのように1度過去を本気で振り返ったら、もうその方法は使えないというものもある。
逆に、フィードバック分析のように、常に更新して継続しなければ成果がちゃんと現れない方法もある。

強み発掘を本気で行うなら「90日で生まれかわる方法」などというような夢を見ていないで、長年をかけて徐々に、どんどん成長する自分を作る気持ちを持つ方がいい。

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