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3章 - 木から枝葉が育つ

卓越者の行動1 – 古くし新生する卓越者、自己啓発する能力者

「価値観」の後に「行動」あり。物事を成してきた人の不変の真実ではないだろうか。

強みを使いこなす卓越者が必ず行っている行動がある。その1つ目が「古くし新生すること」である。

強みを使いこなしている人は、特に強みを使う人であればあるほど完璧主義であることが多い。それは3つ目の価値観である「成果の追求」にこだわることを考えると、ごく自然なことのように思える。

たとえば1日に100回強みを発揮する機会があるとする。
強みとはいえいつも必ず100%の成果を出すとは限らない。
しかしそこは「できてしまうこと」であるだけに、万が一できないことがあれば強みを使う人はとても強い自己嫌悪を感じる。

万が一というのは1万分の一ということだが、月に25日仕事をするとして1日100回強みを発揮する人は、年間で3回のミスを生み出すことになる。
成功率99.99%で年間に3回も自己嫌悪を感じる結果になる。

この3回のミスを避けさらに完璧を目指すために、強みを生かす人は現在の自分を古くして、新しく生まれ変わる習慣を持つ。

建築家の友人は毎年数回のコンペティションに必ず参加する。これは自分の行っている仕事とは全く別のところで行う。
そのために寝る時間、食事の時間を削ることは彼にとってごく当たり前の生活の一部となっている。

オステオパシーの先生は年に数度の国際級のセミナーに参加し、フランスやアメリカの技師が生み出した新技術を身につける。
実際彼は2年前と同じ治療は行わない。
そのまた2年前と同じ方法も採らない。
休憩時間が10分でもあれば本を手にとって新しい知識を身につける。

これが強みを生かす人の、強みに対する行動の1つ目である。
ちなみに彼らは努力や向上心でそれを行うのではない。自然に「できてしまう」のである。

そのメカニズムは肌の新陳代謝に似ている。
新しく作られた肌は、生まれた瞬間に古くなる。そしてまた新しく生まれる。これが努力や向上心なしに繰り返される。

これに対して能力を使う人は「古くし新生する」のではなく「自己啓発」を行う。
外の世界にある新たな知識、考え方、実例などを自分に取り入れることによって、能力を身につけるか、既にある能力をもっと円滑に使うことができるようになろうとする。

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