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1章 - 虎はなぜ強いのか

自動的に発動する「スイッチ」という強み

 

このような「なってしまう」という「できてしまう」という強みがあれば、他にも「スイッチ」という特徴を持つ強みもある。

スイッチは電気のオン・オフのあのスイッチをイメージしてもらえばいい。

私は2005年ごろからいろいろとブログを書き続けている。
「いろいろと」というのは途中でいろんなジャンルのことを書いてはやめたからで、今も続いているのは3つになった。

そのうちのひとつに、サービスを分析する少し堅めのブログがある。
そのブログのつながりで知り合った、サービス業に就く女性がこの「スイッチ」という強みを持っていた。

あるときブログのコメント欄にサービスに関する質問が書き込まれた。で、答えた。
それほど読者数の多いブログではないから、質問をくれる人には割と丁寧に答えるようにしていた。2度、3度と質問をもらっているうちに、その彼女のブログを読んでみることにした。
2年分の記事を一気に読んだ。
そこで彼女が持つ強みが2つあることに気がついた。

そのうちの1つが珍しいことに「スイッチ」だった。

彼女の「スイッチ」は、素のままの状態で誰かと接し、かつありのままの自分を出したとき、自動的に相手が幸せな気持ちになる、というものだった。
「スイッチ」がオンになった。

仕事モードやプロ意識など、意識して何かを行うときには「スイッチ」は入らないようだった。オフのままだった。

人なら誰でもありのままの自分で人に接するときがあるけれども、だからといって相手が幸せになるとは限らない。
嬉しい気持ちになるとも限らない。
却って素の状態を覗き見て嫌悪感を覚えるかもしれない。

しかしこの彼女の場合は違った。
ただありのままの普通で接することで、相手の幸せスイッチを押してしまうという強みがあった。

「スイッチ」は特に何もしていないのに、その人が「いる」と「いない」では大きく違うこと、その人と「友達である」と「友達でない」では全く異なるという一風変わった強みである。

私たちも○○さんがいれば(特に話がうまいわけでもなく、盛り上げるわけでもないのに)場が明るくなるとか、○○さんに相談すると(特に有効なアドバイスをしてもらうわけでもないのに)気持ちが落ち着くとか、そういう経験をしたことがある。

しかも自分だけがそう感じているだけではなく、誰もが同じ評価をするということはないだろうか。

ブログの彼女も強みを「発揮した」わけではない。
どちらかというと「自動的にそうなった」という方が近い。

エアコンのタイマーをセットすると、セットした時間になれば冷房や暖房が自動的にスタートする。
それと同じように「スイッチ」という強みを持っている人は、人に会うとか友達になるなどの発動条件がそろうと自動的に強みがオンになる

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