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1章 - 虎はなぜ強いのか

強み発掘へ向けて

 

そんなふうに強みを使いこなしている天才肌の人を見ていると、強みは知ることよりも使うことの方がよっぽど大切だと思った。

だがよく考えてみると、使いこなしていないのに「知らなくてもいいから使いなさい」というのはかなり無理がある。
というより不可能だ。

スキルや努力や感覚を駆使してもできないのに「それでも使え」はない。

だったら私たちのような天才肌ではない人たちは、まず強みを発掘して、発掘した強みを使うようにした方が理に適っている。


 

幸い、1人目の偉人は強みを発掘する方法をひとつ世に残してくれた。
その方法も含めてこれから6つの方法をご紹介していこうと思う。

知識を得ながら実際にできる方法もあるし、専門家の力が必要な方法も取り上げてみた。

何よりそれらの方法は全て実験済みなのだ。
偉人が残したツールや教えから成果が生まれたものもあれば、私自身が被験者となって長い間試したものもある。

私がそれらの方法を試してみて発掘できた強みは大小合わせて36になった。
根本的に統合していくと、それが10の大きなくくりになった。

強みは人から見ると「卓越した力」に見える。
誰にもできないことが自分だけは特に苦労もせずに「できてしまう」。
だからそういった強みがひとつふたつと見つかるごとに、私は有頂天になってしまった。「ひょっとして天才か?」と心の底から思った。

ところが10も20も見つかってくる頃になると、自分以外の人の強みもどんどん見つけることができるようになってくる。
じっくりと話を聞けば、他人にはできないのにその人だけが「できてしまう」ことを、いくつか見つけることができるようになった。

そうすると誰もが天才であることにイヤでも気づかされる。

全員が天才ならその世界には天才などいないのと同じだから、私の有頂天はたちまちのうちに地に落ちた。
その代わり、会ったことのない人やむしろ嫌いな人ですら、強みを持っていることを公平に認めることができるようになった。

だから、つまり、言いたいことは結局「強みは誰もが持っている」ということなのだ。

というわけで、「できてしまう」のに「気がついていない」強みというものに、まずは気がつくところからはじめることにしたい。


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