自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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「リスクの正当化」に流れない


本当に久々のコラム。1日1コラムは書きたいのだけど・・・。

今回は7つのポジショニングや、強みの概念にリンクしています。

マイナスの世界の出現、についてはコラムでも書いてきたし、セミナーでも散々言ってきました。

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マイナスの世界を生み出す、ポジティブな言葉

ネガティブ・ビジョン

どれもこれも、まっすぐ良くあろうと、

ポジティブにしようという考え方に基づいた、ネガティブの発現です。

リスクは、自分らしさの資質を制約する条件の中のひとつで、

リスクがあれば人は自分の力を発揮できなくなります。

例えば大地震が来たときに、

「強みを生かそう」などと悠長なことを言っている場合ではなくなります。

リスクを想定するのはどのような場合も「あり」です。

リスクの捉え方としてもっとも間違っているのが、

世界はリスクテイク的にできているという世界観です。

世界の前提がリスクなので、常にそれに備えるように、

安心を確保できるように物事を運ばなくてはならなくなってしまいます。

日本人は特にこの傾向が強くて、

銀行預金の貯蓄高や保険の加入率が世界No.1だったりします。

世界がリスクでできていると、必ず人目と社会性を気にかけるようになります。

人目を気にする心理はブロックを促進させ、

社会性を気にする目線は処世術マインドを刺激します。

人によく思われるため。人から非難を受けないため、とした途端にマイナスの世界が出現します。

自分を軸にして、自分を立て、自分らしい自分として進めることを止めてしまいます。

社会的にうまくやることを考えた瞬間に、自分的にうまくやることは捨て去られます。

自分的にうまくやるために社会的にうまくやるんだ、という正当化が前面に出ます。

酷くすると、リスクテイクの方法を実行することが正当化の手段となり、

それをやらない人を嫌い、心配と不安が喚起され、

相手を変えようとし、監視するようになり、問題に注目して見つけ出し、

いち早く手を打とうとして実際に打つ。

ので、マイナスは回避できても、

いつまでたっても素晴らしく明るい未来は手に入りません。

マイナス解消の方法と、プラス獲得の方法はいつも必ず違います。

リスクに対して、3つの正しい捉え方があります。

世界観がリスク対応になってしまっていると何事も上手く運ばないので、

成果を上げることだけを考えたときに必要なリスクへのアプローチです。

ひとつは、そのリスクは取るリスクか取らないリスクかということ。

リスク解消のために先だって打つ手はほとんど無効です。

先に手を打ってもリスクそのものはなくならない。

リスク軽減に使う時間があるのなら、リスクそのものを取るものか取らないものかで判断し、

取って良いリスクから取ることです。

取って良いリスクというのは、成果をもたらす確率が高いリスクのことです。

失敗しない可能性を高めるリスクではありません。

ふたつ目は、失敗すると必ず大きなダメージを受けるものは

少なくとも初期段階で選択肢から省くことです。

ハイリスクだとわかっているものは、ハイリターンがあるとしても保留にします。

失敗しても何も損をしないようにリスクを運ぶことができる場合、

その物事に対してだけは、リスクの無効化として手だてを打ちます。

みっつ目は、リスクを検討すること自体がリスクになるようなことを止めることです。

例えば何か問題が起こったときのために、法的に有利に進めるために

商談や会議の内容をいつも録音しているとして、

それが明らかになってしまったら、全てが無に帰してしまうような物事のことです。

リスクに向き合うことが、より大きなリスクを生み出したり、

うまくいく可能性を下げてしまうということ、そのものを避けます。

リスクは問題志向です。

問題の多くは、個人の視点によって問題化されたもので、

問題化された問題が、理論や証明やみんなの意見によって強化されたもので、

実際のところほとんど問題ではなかったりします。

問題ではないものを問題化して、問題に対して手を打つ。リスクテイクする。

・・・というのは、幻想に対して思い入れを抱いているということです。

つまりムダです。

たとえばそういう相手に直面したとき、

世界観が自分を生かすようにできている人は(前提がマイナスの回避でない人は)

「その考え方はまったくムダなんで結構です」

「それは問題ではありません」

「どんなに言葉を尽くしても、私の心には届きません」

と言うべきで、

相手の不安を煽る、正当で論理的で高圧的で緻密なやり方に流されないことです。

事実、自分でリスクと問題の発現確率をフィードバックしてみるとわかります。

ほぼ全ての問題は、現実化されず、

現実化されたとしても何とかなり(ので、今それを考えられる自分がいる)

問題によって引き起こされたのは感じなくてもいい不安感だけ

ということに気がつくことです。

このフィードバックによってリスクの発現確率を知ることが

真のリスクテイクの考え方であって、

問題を直視しない楽天主義ではありません。

が、楽観主義で行っても発現確率のフィードバックを行っても、

どちらの場合も結論はあまり変わりません

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