デザイナーにはゲイが多い。ジョルジオ・アルマーニもイヴ・サンローランもパートナーとなる男性の恋人に支えられて尊厳が守られ、自分の人生を生かすことができた。子孫を残すということが結婚であるなら全然成立しないが、そして法律などの制度が結婚であるならやはり成立しないが、結婚に男も女もない。
男女の方が体が結びつきやすい。一般的に心も結びつきやすい。同性同士の心は共闘と共感になる。だが、結びつきやすいかどうか、子孫、制度が結婚を左右しない。結婚は当人たちが決める。親も関係ない。人生を共に歩むべき最も濃く、近い者が結婚する相手になる。
当然そういう人は何人もいない。通常は一人を相手に関係を築くのでいっぱいいっぱいだ。だができるのであれば複数と結婚してもいいはずだ。
お互いの尊厳と人生を「この相手ありき」で生かすならむしろするべきだと思う。普通にいい関係で「生かす」だと違う。
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