個別化された未来は再現性がない。再現性がないものの中には相関性すらないものがある。
例えばキリスト教の洗礼で用いる聖餅は、時代が変わってオブラートとなった。オブラートは菓子を包むように使われていたが、粉末の薬を包む専門の道具となった。そのオブラートをスペインの伝説のレストランエルブリが料理に使った。聖餅を生み出した人はこの流れや用途を予想できなかったはずだ。
これが出現する未来になる。文化として聖餅を生み出した者がいる。その文化とエルブリの料理はなんの相関性もない。薬とも関係ない。最初に想定も予想も計画もプランもない。
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