母親の病的な精神はなかなかすごかった。子供の頃は気に入らないことがあるとマッチに火をつけて燃やすぞと追いかけられ、野菜が大事だと言ってラーメンの上に食べきれない野菜炒めが乗っていたり、ハンバーグが出るときは肉の3倍野菜を食べなければならないといって、10倍のキャベツの千切りが乗り、それを先に食べるとまた同量のキャベツが盛られた。
記憶にある限り1度だけ、中学の時に弁当を残して帰ったときはこれは何の嫌がらせで当てつけか、とキレられたことがあった。こういう話は今では覚えていないことも多いが、思い出せば目を丸くするような話が腐るほどカードとしてある。
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