自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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イノベーションしたくなるお年頃(・・長文)

こちらは2009年2月9日に掲載されたコラムです。

なんだかイノベーションしたい気持ちが湧き上がってきます。ここのところ。

イノベーションというのは乱暴にまとめると「新しいこと」です。

「新しいこと」をやる気がふつふつと湧いてきています。

実際に

「集客できるブログ構築」コンサルティングサービスを形にしている真っ最中ですし、

新しい試みの可能性をプロデューサーの方に提案メールしています。

同じように新しいビジネスをはじめるとか、

企画をするとかいう方に役立つだろうことを書きます。

個別コンサルティングでもよく言っていることでもあります。


イノベーションは成功する確率が低い
ということです。


 イノベーションは気分で失敗する

「新しいこと」というのはほとんどの場合、これまでにやったことがないことです。

これまでにやったことがないことを
なぜそれほどまで熱意を持ってやろうとするのかというと、

  ・アイディアの良さに溺れている

  ・今までと同じことをやることに飽きた

  ・なんとなくビジネスの世界はそういうものだから

  ・新しいことが好き

というような理由が多く見られます。

少なくとも僕が見てきた数多くの経営者にはそういう傾向があります。

そして9割以上失敗します

なぜ失敗するのかの理由は簡単です。

やったことのないことは、よくわからないからです。

よくわからないことをやろうとするのは、結局のところ気分が乗っているからです。

上に挙げた4つはすべて気分の問題です。

気分でよくわからないことを一生懸命やる → 失敗する。

失敗したら学べばいいのに→ 「チャレンジした」とか言い訳をしてパターンを変えない。

→ だからいつまでたってもうまく行かない・・・・ということです。


 イノベーションよりもまずは現在地
 

新しいことがしたい病に侵されてている人は、まず現在地よりはじめることです。

今の自分の手持ちの資産、

今の自分の実力、経験、実績をほとんどの人は軽視しています。

もっと言うとダメだと思っています。

ダメだと思っているから、ダメなんです。

今自分がうまく行っている方法を、応用・発展・汎用させます。

この方法のメリットは失敗する確率が低いことにあります。

事業(ビジネス)は継続させる必要があります。

基本的に冒険ではなく、着実に毎日一歩ずつ進む必要があります。

そのために必要なベースは、

  失敗する確率が低く、成功する確率が高いもの

から手をつけることです。

つまり、

新しいものではなく、毎日やっていることをよく観察して、成果測定して

うまく行くものに力を入れ、あまり成果が出ないものを捨てていく作業です。

この作業は繰り返し行います。

つまり・・・・ある日突然、「あーなんか自分このままでいいのかなぁ」と思うということです。

これを僕は現在地経営と呼んでいますが、

一言でいえば「堅い経営」ということになります。

堅い土台があるから、新しいことにチャレンジできるのであって、

このままではやばいから新しい方法で解決しようとするのは最悪のケースです。

 それでもイノベーションする

堅く運営していれば、新しいことを試みなくていいのかというとそういうことはありません。

古いままの体質や体制は、いずれ古臭いものとなってお客が必要としなくなります。

新しいものは必ず試みる必要があります

イノベーションとか新規事業というと、

さもしっかりした研究開発やアイディアを生み出す頭の良さを

思い浮かべるかもしれませんが、そんなものは必要ありません。

前者は大企業が、後者は頭のいい人がやればそれで十分です。

そういうのはできない人がやろうとしても、

最初に書いたように確率が低く失敗します

特にアイディアに頼るのはやめておいた方がいいでしょう。

イノベーションの中にも確率が高い方法が2つあります。

ひとつは予期せぬ成功です。

全く予想していなかったのになぜだかうまく行ったことを毎日書きとめ、  

1か月分を見返して、
商品化が簡単でお客の必要性にも一致しているものを試すことです。
自分が予想していなかっただけで、
既にうまく行くことが証明されているものを取り入れる方法です。

もうひとつはお客の声に耳を傾け、よく見ることです。

本当の意味でのマーケティングを行うことです。
お客の声に耳をよく傾けると何が必要とされ、
何にお金を払うのかということがわかります。
既に「買う」と言っているものを取り入れるので、うまく行く確率は高いといえます。

新しいものを取り入れるときはこの2つを軸に試してみることからはじめます。

 イノベーションの作法

ここで間違ってほしくないのは、現在地経営は正しく力を入れるということです。

これが活動の要です。要をほったらかしにしてイノベーションするのは最悪です。

イノベーションは同時に2つ以上行なわないようにします。

新しく不安定なことを複数行うと集中できない上に、既存の活動に悪影響が出るからです。

1か月に1つとまずは決めて、1つだけ試します

1か月経ったら反応を観察して、
活動のラインナップにするか、やめるか、保留にしてもう1か月観察するかを決めます。

保留は2回までとして、3か月試して成果が出なければ

そのイノベーションは失敗だと判断し、やめます。

どんなにうまく行く確率が高そうに見えても、

イノベーションはやはり失敗の確率も高いものです。

テストマーケティングを行ってよく観察し、

うまく行くことが明らかになったらラインナップに加えます。

どんなに思い入れが強いものでも、うまく行かないものはやめます。捨てます。

こうして年に6~10回ほどイノベーションを試せば、

1つか2つは正しく成功するラインナップができます。

こういうイノベーションを現在地経営に組み込むスタイルが、

堅い経営のモデルになります。

前話: 「外の世界が動き出す」ということ

次話: 初デートを90%以上の確率で失敗させる「禁断の話題」

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