自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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イノベーション33〜付則「理工とは?」


どのような「技術」も、
その「背景にある世界観の論理」によって使われる。

だが、
その世界観は最初、天才によって技術が駆使され
そのうちに「世界はこのようにできているのではないか?」
検証や体系によって作られる。

これが技術と世界観の関係になる。

その世界観は一度体系になると
どのようなものでも枠組みになり、拘束になる。

それがうまく機能している間はいいが

どのような世界観も時系列と共に必ず古くなり
必ず現実に合わなくなってくる。

なぜなら。

技術は他の世界観や天才から必ず進歩する。
今あるこの世界感の上の世界を目指すので
それに合わせて技術が発展する。

新しい技術が発展すると、
古い枠組みはある程度うまくいくが
これまでのように素晴らしく上手くいくことはなくなる。

懐古主義はいつの時代にもあるが
いつの時代にも元に戻ることがないのはこういう理由による。
(ちなみに「今の若いものは」発言も古い世界観の恩恵を受けた者が変化についていけないことから起こる)

技術の発展によって新しい世界観が築かれ体系ができる。
その体系をベースにまた技術が発展し新しい体系が作られる。

「可能性」というのはこの形で現実化する。

ほとんどの場合で、古い体系の恩恵に与り、
それこそが正しいとして来た人は
死ぬまでそのスタンスはなくならない。

つまり、新しい体系や世界観が常識として通用するためには
旧体制が死ぬまで待たなくてはならず
新しい常識を受け入れた世代も次の世代に死ぬのを待たれることになる。

世界観と体系を入れ替えられる人が
イノベーションの人
だといえる。
だが、
入れ替えられないからといって非難には値しない。
その土台がなければイノベーションは現実にならない。

旧体制はいつもイノベーションの土壌になる。

この世界観と技術の関係のことを理工という。
理は世界観のことで
工は技術のことを指す。

どちらもの互助によって世界は現実に作られ
どちらか片方に寄って物事を見る人は全体が見えない人である。

そして世の中には偏りによって全体が見えない人が多く、
この全体が見えない人が世界観と体系を入れ替えられない人
つまり、
イノベーションの土台になる人になる。

旧体制の土台がキツすぎる場合、
イノベーターはその人が関わらないところで活躍するか
死ぬのを待つしかない。

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