自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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エルトゥールル号事件

 明治23年の話です。

 和歌山県最南端の潮岬の東側に紀伊大島(旧大島村)という島があり、

 その沖 2マイル地点で横浜からトルコへ帰る船エルトゥールル号が座礁沈没した。

 生き残り、自力で旧・大島村までたどり着いたトルコ人60余名を、

 村民はその年の食料にも困る有様だったのに、非常食まで全て投げ打って

 着るものも全然ないのに、すべて着物を差し出して、懸命の看病をして

 あり得ないほど献身的に尽した・・・

 という話を、ものすごく前にテレビで見て覚えていたのが、

 今その歴史事実を勉強しています。

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 正直、感動するよ。

 昔、図書館で明治や大正時代の新聞の縮刷版に目を通していたことがあって

 その当時の寒村の貧乏ぶりたるや、現代の人にはちょっと想像しづらい、

 それはそれは貧困だったわけです。

 超ーーーーーー貧困!みたいな?

 それが身を投げ打って、明日の自分の食料のことなどまるっきり考えず、

 ただとにかく目の前の人のために一生懸命になる。

 それがもう何とも言えず、「この事件を知らずにはおれない」という

 逸る気持ちになったというわけです。

 

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 治療に当たった医師は最終的に薬や医療費はいらない、と言ったらしい。

 今でも例えば熊野詣をしようと思ったら、関西に住んでいてすらものすごく

 大変なのに、通信状態も悪い・・・というかない当時において、

 官民ともにものすごく素早い対応をしています。

 なんか、感動してしまって。

 あ、もちろん「自己組織化」を研究している自分としてはそういう興味も・・・。

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 感動したことも言いたいことなんだけど、

 それよりも何よりも、この事件のことを国民は全然これっぽっちも知らなかったのです。

 きっかけはイラン・イラク戦争で在日法人を救い出すためにトルコ政府に依頼したとき

 トルコ側が「トルコ人なら誰でもあの恩を忘れていない」と発言したこと。

 それから日本でサッカーのワールドカップがあったときにクローズアップされたこと

 なのだそうです。

 「あの恩」って「どの恩?」状態だったらしい。 

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 僕はこれを、日本人ってなんだか素晴らしいなと思いました。

 目の前の人に精一杯できることをやる。

 やったらそれはひとつの「終わったこと」になる。精一杯やった、良し。みたいな。

 とても誇りに思っていい物事なのに、当事者はそれを「当然のことをしたまで」

 態度(?だったのかどうかは確認できていないけど)が素晴らしいと感激した。

 これってすごいことじゃないですか?

 日々できることを毎日一生懸命やって生きている。

 困っている人がいたら助ける。嬉しいことがあれば喜ぶ。桜が咲いたら見る。

 なんか、この事件を知れば知るほど、いてもたってもいられなくなりました。

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 もちろん、100年以上前のことだから、時が変われば人の気質やなんかも

 全然変わるかもしれないけども。

 それでもこういうことっていうのは、後世の人は覚えておきたいですね。

 少なくとも僕はもう少し研究してみます。

 そして、ひとつ行きたいところができたな。。。

 昔から行きたいところ=歴史関係のところ、です。

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 で、情熱系でまとめたいことは、

 やりたいこととか、将来がどうのこうのとか、目標設定とか

 いつまでも「今ない」ものに対してがたがた言ってないで、

 目の前のできることを毎日精一杯やれよ!ってこと。

 本気で毎日生きていて初めて夢語れるんじゃないの!?と思うわけです。

 くだらないプライドや成功者として飾り立てたい気分とか安っぽいものじゃなくて

 本当に目の前のことに懸命にやっている人が輝いている人でしょ?

 がたがた言わずにやること。

 目の前のことを精いっぱいやること。

 他に何があるよ?ってこと。ちょっと言いたくなった。

 (今熱いから、冷めるとまた違うこと言うかもしれないけどね)

  

エルトゥールル号事件:ウィキペディアはこちら

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%AB%E5%8F%B7%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

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