自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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バランスではなく「統合」を目指せ


バランスを気にする人が少なからずいます。
バランスを問題・・・話題にするということはつまり、偏った状態を避けるという前提があります。
つまり偏っているとうまくいかない、うまくできないという前提のことです。

例えば、右脳と左脳のバランスを取ってうまくやろう!としたとき、
それはもう、右脳か左脳に偏っているためにうまくいかないんだ!そんなのはダメなんだ!
だってうまくいかないんだもん!どちらにも長所と短所があって、片方だと短所も出るんだよ!!
なんていう、もう完全にうまくいかない視点なわけです。

僕も確かに、両脳をバランスよく使えた方が、片方だけに偏るよりも良いと思います。
が、それは
バランスを取れたから良いというのではなく、自分の力を全部使えたから良いはずです。

だから、場面によっては左脳だけで自分の力を全発揮できることもあるし、
ところ変われば右脳だけで全てが解決することもあると思います。
そういう場面ではバランスを取る必要すらありません

バランスをことさら気にするのは、前提にネガティブがあるからです。

必要な情報、必要な力を使う、必要な結果を得るために必要なことは
バランスを取ることではなく統合することです。

バランスという考え方がもう最初から、分離をベースにしています。
統合というのは元々ひとつのものを、分けてやるためにうまくいかないから元に戻そうという考え方です。

例えば自己啓発では「自分を変えろ」とよく言います。
今の自分と変わった後の自分は分離しています。
今の自分の良いところと、変えるべきすばらしいポイントのバランスを取ってすばらしい人生にしろ、ということです。

僕はコンサルで良く「元に戻す」という言い方をします。
今の自分は、自分が持っている資質を、たまたま設定された環境に適応して使っただけ・・・
つまり一部しか使えていないので、元々持っている資質を生かすように働きかけをします。

何も変わらないし、何のバランスも取らない。
今発揮できている自分と、まだ発揮できていない自分を統合するだけです。

バランスと統合の考え方は、脳や資質でなくても通じるところがあります。
料理だとわかりやすい。

塩を入れすぎて辛く偏ったものを、砂糖を入れることでバランスを取ることはできません。
そもそも偏ったという時点で何かが間違っているからです。

料理は各種調味料を統合します。分離して別々のものとしては扱いません。
最終的にその料理をして「絶妙なバランスだ」と評価する人もいるかもしれない。
でもその意味はバランスそのものを言っているのではなく、調和しているという意味のはずです。

うまく統合されたものは必ず調和されます。音楽で言えば和音です。
ただ調和にも種類があります。
和食の調和と中華の調和は結果が違います。

調和の種類が自分にとって気に入らないからといって、
それがバランスが悪いということにはなりません。
統合されているものは、結果がどうであれバランスは問題にならないということです。
問題になるとしたら、調和の結果が好ましいか好ましくないかだけのことです。

調和の結果をより好ましいものにする見方をすればいいのに、
バランスが悪いと錯覚してどうやればバランスが取れるか?と疑問を持ち考えるのは
つまり前提が間違っていて解決できないものの考え方だということです。

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