自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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パンがなければケーキを・・・・


こちらは2008年10月12日に掲載されたコラムです。

以前自分の会社で何人か集まっていたとき、パンの話になった。

はっきりとは覚えていないけど、たぶん「パンがない」という話題になった。

そこで「パンがなければお菓子を食べればいいのに」と言うと、

意味がわかった一人だけが爆笑。

あとの人たちは首がナナメで、空中に?マーク。

「な・ん・で、知らないん、だ・よっ」と思ったことがあった。

念のため、ご存じない方のために書きますが、
フランス革命時の民衆に対するマリー・アントワネットの発言、だとされています。



が、実は違います。

(画像はマリーアントワネット。あまり美しいとは思えませんね)


この「■一人踊るセミナー」ではダイエットを連載する予定だったのが、

ちょっとした個人的事情で映画「マリー・アントワネット」を見ることになったので

先にこの話題から入りたいと思います。


マリー・アントワネット 

で、その肝心の発言、

   「パンがなければケーキを食べればいいのに」

ですが、マリーアントワネットの発言ではない、という史実が有力です。

論理的に考えて、ヴェルサイユの奥の王妃の発言が

住む世界の違う民衆に届くわけがありません。

これは1766年にルソーが書いた「告白」という小説の台詞だとされています。

  民衆A「『告白』にこんなことが書いてるよ」

  民衆B「なにぃ、それはまるでマリー・アントワネット的じゃないか」

  民衆C「え、マリー・アントワネットがそんなこと言ったの?」

  その話を聞いていた民衆Dが家に帰って奥さんに

  民衆D「おい、あいつそんなこと言ったらしいぞ」

  Dの奥さん「んまぁ、とんでもない」

  翌日Dの奥さんが井戸端会議で

  Dの奥さん「・・・・と、まぁこういうわけなのよ」

  他の奥さん「ひどい、ひどすぎるわ」

という具合で広まったのではないか・・・・。

(真夜中に一生懸命書く話題でもない気がしてきた)

ちなみにケーキは「お菓子」とも訳されますが、正確にはブリオッシュらしいです。

ブリオッシュはどちらかというと、菓子パンに近いものらしい。

で、ここからが一人で勝手に踊るセミナー話題ですが

「情報の判断」について。

心理学では色々なことが証明されていて、

例えば、

情報量が増えすぎると、人は選別をしなくなり安易な基準に頼る

とか、

反復されると信じてしまう

とか(この「パンが~」発言のケース)

そんなことが言われています。

反復されると信じるというようなことは、

約2500年前の中国の古典書「韓非子」にも書かれていて

歴史を問わず、洋の東西も問わず普遍の考え方のようです。

 
韓非子 (中国の思想) 

それで、

別に何を信じようがそれは人の自由なのですが

情報に踊ることと、情報が多いことに目をつぶることの不利益

しっかりと知ってほしいということです。

ほとんどの場合、「パンがなければ~」と同じで、

誤認・誤解、勘違いを生み出すことになります。


「パンがなければケーキを食べればいいのに」と、
マリーアントワネットは言っていないよと知っていたところで


特に利益はありません
。お酒の席で話せる程度じゃないでしょうか。

言い方を間違えると「何?自慢?」 

などと言われそうな気もします。


  大事なことは、自分にとって必要な情報をまず選ぶこと。

  次に、その情報の根本や本質は押さえておくこと、ということです。

そこに適っていれば、それ以外の情報は必要ありません。

僕は新聞を読まなくてもいいと思うし(実際に読んでいない)

歴史を知らなくても何の問題もないと思います。
(実際にはものすごく知っている。自分に必要な情報だから)

・ビジネスでもビジネス手法で正しいとされていることに一生懸命になって
 全然うまく行かないとか、

・自己啓発でも本に書いてあることをやって全然成功しないとか、

・ダイエットでもどんなにバナナばかり食べても全然痩せないとか、

何かが根本的におかしいと思いませんか?

ということに気がついてください。

そういう質問を自分に向けてしてみる習慣を持ってください。


というわけで、別にブログネタを探していたらたまたま映画を見たので

そこからどんな話につなげようか考えたらこんな話になった・・・

・・・などということは全くありません。全く。全然。ないない。

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