自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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マイナスの世界を生み出す、ポジティブな言葉


こちらは2008年12月1日に掲載されたコラムです。

文字だけ記事。

久々に、どっと書いてみたいと思います。

最近個別コンサルティングで多くの人に話す機会がある「マイナスの世界」
または「マイナスの世界の住人」

これは本当に多くの人が居住している、とてもうれしくない世界なので
詳しく書いておこうと思いました。


■ 風邪を引いた人が健康になる方法と、健康な人がより良くなる方法は違う

たとえばいつも、

   「時間がない時間がない」

   「何でも間でも自分の思い通りにならない」

   「○○しなければならない」

などの言葉を多く使う人は、その言葉の背景に

「自分では選べない」

という心理があります。

物事は

「会社の出勤時間を守らなければならない」
とか

「上司が残業しろと言ったら、たとえデートが入っていても残業するものだ」
とか、

自分ではない他の誰か(というルール)が決めているという考えかたです。

これはマイナスの世界で身動きが取れていなくなっている人の考え方です。

こうやって身動きが取れなくなっている人に、

自己啓発では「ポジティブ思考」や脱出の方法としての

「スキル(時間管理やアファメーションや目標設定)」
を教えるし、

精神世界のジャンルでは「好きなこと」「喜び」「豊かさへの目覚め」などを教えます。

こういった方法は世の中にたくさんあるし、
現に物事がうまく回りだす人もやはりたくさんいます。

けれども、周りを見渡してみてほしいのだけど、

それで成功した人幸せになった人というのは限りなくいません。

うまくいくのは何?かというと、

   マイナス180を

   マイナス8に持ち上げること

です。

前向きな姿勢やポジティブ思考は、マイナスを軽減させることに力を発揮します。

けれども、プラスを生み出すことには絶対に貢献しません。

風邪を引いた人(マイナスの状態の人)が健康になるために行うことは、

とにかく寝ることと、食べるのならお粥のような消化のいいものを口にすること
です。

に対して、

既に健康な人(プラスの状態の人)がより良くなるために行うことは、

適度な運動と栄養のあるものを十分に口にすること
のはずです。

とにかく良く寝て、消化のいいお粥を胃に負担をかけないように食べ続けても、

よりよい健康状態になることはありません。


そもそもマイナスを軽減する方法と、プラスを伸ばす方法は違うということなのです。


■ いきなりプラスの世界からはじめる

そもそもどうしてマイナスの世界が生み出されるのか。

不思議に思ったことありませんか?

気がついたら当たり前のように、身のまわりにマイナスの世界が転がっています。

前向きにポジティブにやっても、人生の使命を見つけて取り組んだとしても、

結局マイナスは(大幅に)軽減されるだけで、

成功や幸せを生み出しはしません。

生み出されるのは達成感や満足、楽しさです。

今まで身動きの取れないマイナス180に住んでいた人は、

ポジティブに取り組むことを知ったり(自己啓発)

流れや運をつかむ(精神世界)ことを知ることで

マイナス8やプラスマイナス0になることができます。

これまでにない価値観やスキルでマイナスをグンと引き上げるので、

努力や試行錯誤が必要です。

けど、結果は172とか180の触れ幅で大きく伸びるのだから、

ものすごい達成感や満足、楽しさを感じることができます。

けれども、成功や幸せは決して手に入りません。

なぜなら、

達成感や満足、楽しさ、好きなこと、やりがい、生まれてきた意味、自分の役割、

などの理由は全て成功や幸せにリンクしていないからです。

   達成感があればイコール成功か?幸せか?

   満足できれば成功か?幸せか?

   好きなことをやっていれば成功か?幸せか?

ひとつひとつ質問してみたら、

「必ずしもそうとはいえない」
ということに気がつくはずです。

マイナスの世界を持ち上げる方法では、

プラスの世界に存在する成功や幸せは手に入れることはできません。

成功や幸せを考えるときは、いきなりプラスの世界から考える必要があります。

それはとても簡単な考え方で、

今既に自分が手にしている資産が何かを見直すことです。

   よく考えたら、

   ・結婚できていて、幸せな家庭がある

   ・ある程度まとまった収入が既にある

   ・親しい友達が5人いる

   ・専門職の経験が他の人よりもある

という、「よく考えたらそこそこ幸せ」というものが既に手元にある資産です。

このそこそこというのがとても大切です。

そこそこは、大きくないかもしれないけど、確実に成功、確実に幸せなもの。

プラスの世界で+1や+2のものです。

その資産を毎日少しずつ伸ばしていく、確実な方法がプラスの世界を持ち上げる方法です。


既に
プラスの世界にあるものに注目して、確実に伸ばしていく。

確実に伸ばすということは、伸びる触れ幅が小さいので

達成感や満足感を感じることができません

ある意味楽しくない方法だと思います。

その代わりに、

確実に積み上げられなくては得ることができない成功や幸せを得ることができます。

考えてみてほしいのですが、成功や幸せを十分に手にしている人は、

いちいち「成功するためには」とか「幸せになっていいんだよ」とか言いません。

あまりに当たり前すぎてそのことに気がつかないからです。

なぜ気がつかないかというと、

子供の身長が伸びるように毎日目にしていると伸びていることに気がつかないからです。

身長が伸びているのは何ヶ月か後に測定してはじめてわかります。

身長が伸びた本人が

「身長が伸びるためにはカルシウムがどうのこうの」
と言わないのと同じです。

成功にしても、幸せにしても、身長にしても、

それが伸びるために本人がやっていることは、

   自分が既に持っている資産を少しずつ伸ばしているということ

   と、

   マイナスの世界に生きていない

ということの2つの条件があります。

これまでに書いたのは自分が既に持っている資産を少しずつ伸ばしているということです。

自分が持っているものに注目して、それをありがたいと思って(思わなくてもいいけど)

着実に毎日伸ばすことです。

これがプラスの世界を持ち上げる方法です。

に対してマイナスの世界に生きていないということを説明していきましょう。


■ マイナスの世界は、実は前向きな姿勢が生み出す

結論を先に言うと、

   ・目標設定

   ・好きなこと、楽しいこと、やりたいこと

   ・ポジティブ思考

   ・学習意欲

   ・自分を許し認めること

   ・人生の意味、使命、天命

   ・達成感、満足

   ・モチベーション

   ・感情のコントロール

という考え方、行動は、

これまで手持ちの資産しかなかった世界(プラスの世界)に、

マイナスの世界を生み出す考え方です。

これらの考え方は一般的に正しいとされていて、積極的に行うべき物事だとなっています。

実際には本当にその通りに行っている人ほど、

「成功」
「幸せ」に言及した言葉(口数)が多くなる傾向にあります。

つまり、本当に成功している人や幸せな人、身長が伸びた人が口にしない・・・・

ということは考えがそこにはない・・・・ことを一生懸命やっていることになります。

「目標設定」に取り組んだ瞬間、

その前提は「目標を設定しなければ私はうまくできない」という

「うまくできないマイナスの世界」を自分の中に生み出す
ことになります。

「ポジティブ思考」になった瞬間に、

物事や物事の捉え方がポジティブになるのではなく、

そもそもネガティブに捉えていた

または、そもそも物事をネガティブに捉えるダメな私、という前提が生まれます

「人生の意味、使命、天命」と言った瞬間に、

「今まで私は意味を無視して役割も考えなかったダメ人間」
というように

過去から現在まで続く自分を自己否定する状態が生まれます

「モチベーションを上げる」ことに取り組んだ瞬間に、

「ヤル気のないなんてダメダメな自分」「できない自分への自己否定」

むくむくとわきあがってきます。


   そもそも前向きになるとか、正しいことを理由にするというのは
   現在の自分を否定する考え方です。
   そのことがもう既にマイナスの世界を生み出し
   その世界の住人になっているのです。

   前向きであることが既に、
   前向きでなければそもそもダメだという状態を作っているのです。

   
受け入れなさいとか、認めていいとか、良くなろうとか言いながら、

実は否定しているのです。

だからどうするか、は人それぞれでいいと思います。

マイナス180をマイナス8にする必要がある人もいるでしょう。

楽しいことをやっていれば本当に幸せな人もいるかもしれません。

僕がヒントとして個別コンサルティングでも言っているのは、

プラスの世界に既にある資産に注目してそれを少しずつでいいから毎日伸ばしてください

ということです。

少なくとも、世間で正しいとされているからとか、

実際に感情が動くとか深く納得できるとか、

そういう理由でただ考えずにやっているのなら、それはやめた方が無難です。

そんなことをしなくても、僕たちはそこそこ幸せだからです。

既にそこそこあるものを毎日少しだけ伸ばすことができれば、

気がついたときにはかなり幸せになっているはずです。


マイナスの世界に生きていないということは、
本当にありのまま手持ちのものを生かして、
無駄に前向きになっていない人のことです。

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