自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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事実誤認と理解。マジメに向き合うことの誤認〜「理解」を使うシリーズ2


【「理解」を使うシリーズ】

「理解」を使うということ
事実誤認と理解。マジメに向き合うことの誤認~「理解」を使うシリーズ2 (この記事)
スケールの誤認。器ともいう場合あり~「理解」を使うシリーズ3
意味を探るムダを省き知覚が広がる~「理解」を使うシリーズ4
不要な努力をしなくて済む「結論の理解」~「理解」を使うシリーズ5
「理解」と「わかる」を使い分ける~「理解」を使うシリーズ6(最後)


理解シリーズナンバー2。事実の誤認について。

さて、ノドが乾いた。水が飲みたい。目の前の人がたまたま水を飲んでいる。
おぉラッキー!!声をかけてちょっと頂く。

するとなんということであろう、その水はどうも黒く見える。若干香ばしい匂いもする。
飲んでみると苦い。渋みもある。酸味もほのかに香ってくる。何なんだこの水は!!
どういうことだこれは!

はっ!そうか!!
これは間違いなくブロックである。
幼少時の負の感情を伴った経験によって、無色透明無臭の水を飲んではいけない、
無意識で不安な気持ちになってしまう。
おぉ、気がつけて良かったではないか。やっと気がつく準備ができたのだ。
心のしこりを解除して、そのためにカラーやアロマや専門家にお願いしてブロックを解除しよう。
ビバ素晴らしい私。
こんなに前向きに取り組んでいる自分。

水を飲むことは怖くないんだよ。水は曲がっていない。水の味を曲げているのは自分だ。
そしていろいろと何十回も取り組むうちに、この黒い水がだんだん無色透明に見えてきた。
気がついたら苦みを感じないじゃないか!よく考えてみると酸味もかなり減った気がする。

ブロックはどんどん解除されているのだ。
ビバ素晴らしい自分。
現実は自分の取り組みで、向き合って変えていくのだよ。

ところが、こんなことを言う人が現れた。
そんな心の問題よりも先に現実を動かした方がいいんじゃないの?
ふむふむなるほど、それも一理ある。ちゃんと耳を傾けよう。

本を読んで学習した。その人に適切な方法を教えてもらった。
教えてもらったことをやることで現実が変わるという。怖い。しかし自分は取り組むのだ。
もう苦い水を飲む自分ではいたくない。
今度は心の問題ではなく、現実を正しい方法でてこ入れしよう。そうしよう。

まずは蒸留するらしい。世の中には蒸留器というものがあるらしいが、
値段も高いし、そこまでやらなくても生活の知恵でできる方法がある。
そういうのは物事の原理を勉強して知っておけばいろいろと応用が利くという。

鍋の中に鍋を入れる。外側の鍋に黒い水を入れ、内側の鍋は空にする。
その上から蓋をかぶせるのだが、その蓋は逆さまにして盛り上がった部分が内蓋に入り込むようにする。
あとはその状態で火にかけ、沸騰させるのだ。
そうすると内鍋に最初の黒い水よりも薄い水がたまる。

内鍋にたまった水は、また同じように何度も蒸留していくととうとう透明な水になるのだ。
なんという科学的かつ確実な方法。心のブロックの問題に取り組む以外にも現実を動かす方法があった!
知らない世界を知った自分。知識が増え賢くなった自分。
どんなことがあっても正しい方法で生きていける自分。
ビバ素晴らしい自分!!

とうとう水というものを現実的に手に入れることができる自分になれたのだ!!

てゆうかさー、こっちの「水」を飲めよ。
それ水じゃねーんだよ。コーヒーっつーの。
は?コーヒーを知らない。そんなん知るかっ!水が飲みたいならこれを飲め。
これを飲めば解決するんだよ。そういう理解以外になんか必要か?
水が飲みたいんじゃねーのかよ!!

コーヒーは飲んだことがなくても意味が分からなくても「水とは違う」という理解で十分
知覚がなくてすらよい。
「水」と理解したものを口に運ぶだけで十分
前提が誤認していれば、どんな取り組みも全くのムダなのです。。。

そしてムダな取り組みをやるのは、理解という浅い認識をおろそかにするから。

つ・づ・く。。。

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