自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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人がやってくれるということ、人に任せるということ

こちらは2009年1月16日に掲載されたコラムです。

注:がっつり文字記事~長文です

記事タイトルにした「人がやってくれる」「人に任せる」というのは、
ここでは同じ意味で使っています。

8年ぐらい前まで、僕は全部自分でやる人でした。
人に任せるなんてとんでもない。
自分が最も上手くでき、自分が責任を取るべきだと考えていました。

最初にやったビジネスで、
マーケティングを助けてくれる方や販売を助けてくれる方がいましたが、
結局のところ彼らに感謝をしながらも、自負がものすごく強かったように思います。

そのうちに自分1人では決して回ることのない仕事量が出てくると
社員やアルバイトを雇いました。
もともとしくみ化は得意なので、あっという間に自分の仕事を体系化して
社員に振り分けました。
そのころから他のビジネスもやりはじめたので、
任せる度合いはますます深まりました。

それによってたくさんのデメリットもあったけども、
人に任せるということを実地で身につけたと思います。

最初の動機が「業務が回らない」だったにせよ、
ともあれ、人に任せるということを覚えたのは幸いでした。
でしたが、全然不十分でした。
自分の仕事に集中するだけのために、
素質や特性の合っていない人に任せていたので、
逆に物事がうまく進まないことや、教育研修から抜け出せなくなったこともありました。

いろいろと経験したり勉強しているうちに、
強みを生かせる人に任せることや、プロにアウトソースすること、
生産性の低いものを任せることが
どれほど有利に事が運ぶか、ということを徐々に学んできた気がします。

僕が人に任せることに対しての柔軟性と、方法、考え方を身につけたのはその頃でした。

だけど、
考えてみれば僕たちは
髪の毛を切ることにしても、野菜の煮物を作るにしても
日常生活でほとんどの物事を「アウトソース」しているわけです。
考えてみてほしいのだけど、
「人という字は云々」とか持ち出すまでもなく 文字通り、現実的に、
僕たちはまるっきり「生かされている」わけです。

自尊心や自負よりも、いかに生かされていくかの方がよほど重要です。
僕はビジネスでも強みを発揮できる人が
「やってくれる」ということに力を入れてきました。
それを仕事にしている人にお任せするのはもちろん、
主婦だってOLだって誰に対しても その人が持っている強みや能力と、
僕のやることが一致できないかを見てきた気がします。

そうして、効果的に人に任せるのには3つの視点があることがわかってきました。
その3つの視点を生かすことができると、
今度は周囲の人から「やりたい」と声がかかるようになりました。


3つの視点というのはこれです。

   1. 弱みをアウトソースする

   2. 営業に関することをアウトソースする

   3. 強みをアウトソースする

弱みというのは自分が一生懸命やっても並以下の成果しか上げられないこと。
営業というのは収益を上げることに直結していること。
強みは、自分が目をつむってもできることで、
成果を測ることができるという意味で任せることができること。

僕がまずお勧めしているのは「弱みに関すること」で、
これは「自分でしなくてもよい仕事」という意味もあります。

そういう仕事・・・つまり経理や事務、労務に関することは
自分以外の誰かがやっていいことです。

ビジネス面では「収益を生まない仕事」という側面もあります。

僕が全体を通じて言いたいことは
「任せる気満々」だということ。

いざ任せるとなったら、全てお任せします。
一度任せるとなったら、最終決定まですべて相手に決めてもらいます。
逆に言うと、任せる相手を間違えられないということになります。

そんな風に進めているから、
つまり態度や行動が任せることを前提に進めているから、

それを目にした方や力のある人が助けてくれるのだと思います。

その他にも、
僕が知っている経営者だと「頼りないから助けたくなる」というタイプもいるので、
一概に僕の言っていることが必ず正しいわけではありませんが、
とにかく自分に合った「任せる」というスタイルがあります。

人が自分を支え、盛り立てて、儲かるようにしてくれる。

これがおそらくリーダーシップで、実際的なマネジメントではないかと思っています。
その根底に(支えてもらう人のタイプは違えど)
「任せる気満々」「実際に任せきる」という態度や行動があるということです。

前話: 何を踏み出すか、の前に【捨てる】こと

次話: 「外の世界が動き出す」ということ

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