自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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仕事と作業は違う

こちらは2010年04月01日に掲載されたコラムです。

仕事と作業を混同している人は多くて、

もうちょっと正確にいえば、作業を仕事だと思いこんでいる人は多くて、

言ってみれば、仕事をしていない人が多いということを書いてみようと思います。

仕事には必ず成果が必要とされます。まぁ、当たり前のことです。

というと、作業にも成果はつきものです。終了した段階で成果が生まれるか?というとやはり生まれます。

が、それは全体の成果でなければ、全体に関わる成果ですらないということがままあります。

仕事の成果というのは、根本的に

その事業がなぜ存在していて、お客は誰で、何を提供しているしするべきか?

の答えに直結している必要があります。

たとえ部分的にブログを書くという仕事をしていたとしても、

今日、その記事を書けば、事業というピラミッドの、どの部分の礎を組み立てているか?

ということを知っておくということが仕事をしているということです。

に対して、作業はたとえば与えられた仕事をこなすというのが一番わかりやすいのだけど、

自分の労働力を基準にして、自分がその範囲で、自分の成果を生み出すために何をするかであって、

運良く事業の成果に直結していれば評価されることはあっても、

取り組む姿勢は仕事ではなくやはり作業をこなしているだけ・・・ということになります。

なので仕事は成果基準で行うことが判断され、作業は努力や自分が生み出したもの基準で判断する

というような評価基準になります。

野球でたとえればわかりやすいかもしれないけども、

犠打という考え方があります。

自分の打順で、自分がアウトになってもチーム全体としては得点が入る方法を取るということだけど、

(これは必ずしも自己犠牲しなさいということではなくて)

仕事を考える人は、チームが勝つ方法と、そのためのひとつひとつのパーツを考えるのだから、

場面が許せば犠打という考え方も取り入れる準備はできています。

に対して、自分の打率、カッコ良さを求めている人は、最終的な成果がどうあれ

自分の成績を伸ばすことや自分が評価されることを考える。

成果基準で考えるということは、ある意味努力が報われないということでもあって、

例えば長い間かけてやってきたプロジェクトが、いざ始動する直前にストップがかかるとします。

プロジェクトチームの不愉快さと納得できない気持ち、何としても成功させたい想いは必ず残るけれども

例えば状況が変化したり、必要なことにもっと力を入れたり、問題が起こった場合には

全体としての優先順位が変わることがあります。というか、変わるのが普通で変わらないことなんてない。

仕事をする人は全体と、自分との成果をうまくマッチさせて、

今自分にできることは何か?と考える人です。

作業をする人は自分の成果に固執して、

この仕事がどれほど素晴らしくて価値があるか、評価されて当然かをアピールする人です。

それが「仕事」である以上、全体と自分の成果をよくよく頭に入れながら進めるというのは当然のこと、

実際にどのように両方をマッチングさせるのか?というと、

考え方として自分が貢献できることは何か?という視点と

事実を把握するために何ができるか?という視点が必要です。

小規模でビジネスをしている場合、どうしてもトップの思いや欲求が優先されてしまうことがあり、

仕事の成果が本質的に持っている貢献視点を忘れてしまうことがあります。

貢献というのは、貢献するために私たちができることは云々~ではなく、

仕事の成果として生まれる貢献がある。それは何か?ということです。

気持ちではなく、物理的に何が生み出されるのか?ということです。

事実を把握するというのは、仕事の成果に向かって進めるための手順で、

そのためには必ず聞いて確認するという行動が必要になります。

調べる、というのは予想の確率を高める方法で事実の把握ではなく、

実験する、というのは時間がかかりどうなるかわからない不安定な方法です。

聞くことで事実が確認できると、それを前提に仕事の成果に向かって物事を進めることができます。

「こう思ったから」とか、聞くことを抜きにして「この方法が成果に結びつく」というのは、

単なる自己満足な怠惰であって、仕事をしているフリをしている人間のいいわけです。

完全仕事モードになると、真実味が押して誠実さが侵食されるのだけど

たまにはいいかなと思って思いっきり書いてみました。

ちなみに、ここに書いたことは大手企業には通用しません。

システムが成果を定めるので作業者は考える必要がないからです。

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◆ 人生を作る【一次】の生き方

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