自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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先取りしない


先取りする力、先読みする力は人間特有です。
時間と時系列の概念と、発達した大脳があるので
未来を先読みしたり、過去をフィードバックしたりできます。

反面、
未来を先取りし過ぎると現在の足下がおろそかになり
過去を振り返り過ぎると次に向かって進めなくなります。

本来、
先取りする力には時系列で限界があります。
例えば1時間後のことを読んで手を打つのは
簡単にできるし、ミスする確率も低い。

でも、
1年後のことを読んで手を打つのは
簡単にはできず、ミスする確率が高い。のに、
できるし、やらなければならないと思っているところに
弊害があるわけです。

先取りには2種類あります。
ひとつは未来を創るということ。
もうひとつは未来のリスクを検討すること。

言わば、プラスとマイナスです。

どちらの場合も人の今を制約します。

未来を創ることに執心すると
必ずと言っていいほど
現在の目の前の物事がおろそかになります。

たとえば、
仕事で成果を出し昇進と昇級をねらうので
家庭がおろそかになることはよくあります。
家族のため(未来)に、家族を犠牲(現在)にします。

未来のリスクを考えすぎると
多くの場合、今を足止めします。

今の利益を出すと、将来不安定になる・・・と
根拠のない不安から現在行動することを制限します。

たとえば、
今結婚できる人が目の前にいるのに
果たして本当にこの人でいいのだろうか?
と疑問を持つ。
そこには結婚後の不確定な未来のリスクがあります。

未来はひとまず置くことです。
まず現在に集中します。

それもひとつのことにだけ集中します。
結婚する。できる人は誰か?
売る。売れるものは何か?
感情を出す。いつも出せるようにする。
という感じ。

この考え方の基本スタンスは
後のことは後で考えること。

流れから対応と適応によって
現実に集中することで未来を創る方法
です。
決まって行く物事に対して
目の前、目の前の手を打つので
基本的に行き詰まることはなく、
超発展することもない確実な方法です。

人は何でも自分の思い通りに決めることができません。
外の世界との兼ね合いで「決まる」ことの方が
圧倒的に多く、
そこをうまく運ぶ方法がこの方法です。

人間にだけ備わっている
未来を先取りすることができる力はいつ使うのか?

現在に集中する適応法によって
自分の場合はこうなるという確定した物事ができてきます。
そのパターン、その状況、その流れになったら
未来は必ずその形になる、という確定した物事のことです。

現在に集中し続けると
自分にとって
これは未来確定できる、という物事がいくつか出てきます。

どうやっても確定できない物事もあるし、
(その場合は現実適応を続ける)
確定できても3時間先が限度・・・というような
短い場合もあります。

それでも続けて行くと、物事によっては
1週間~1ヶ月~半年、といったように
ほぼ確実に未来を先取りする力がつきます。

つまり、一般的に
未来を先取りしようとする態度は
ただの思考だったり、
ただの希望だったり、
ただのイメージだったりするわけで。

現実に合っていない未来を
願えば適う的に夢見ながらやっているだけです。
寝て見る夢でやったらいい。

または直感的に先読みができるから
つい先のことを組み込んでしまう。
が、その未来も確定しない。
直感で見切る未来のほとんどは
変化し得る未来そのものです。

結局のところ
先取りを止めると、先取りの精度が上がる・・・
という逆説が組み込まれているわけです。

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