自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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共同に古くて成功した方法を持ち込まない


ラブがたりでくくろうかと思ったのだけど、マネジメントにも人間関係にもいえることなので本質的に書きます。

人は社会的動物なので、基本的に誰かと共同したり、協力して物事を進めるようにできています。

自力のみで生きている人は地球をくまなく探せばいるかもしれないけども、

他人の力を借りて生きている人が世のほとんど大半を占めます

強みのセミナーでよくベッドメイクの話をするのだけど、

1人でベッドメイクするとき、手間がかかる反面全部自分の自由に振る舞うことができます

右から行おうが、斜めになろうが、自分の好きなようにすればベッドメイクは完成です。

2人でベッドメイクをするメリットは、1人でやるよりも効率良く、

1/2以下の時間で仕上げることができるということです。

経済学では生産性が上がるとするし、心理学では認知欲求を満たすともします。社会的には「より良い」といえます。

反面、1人のときにできた何でも自分の自由にできるという状態は奪われてしまいます。

これが共同や協力の特徴です。

共同すれば、それまで上手くできていた方法に妥協して、

これからの上手く行く方法を取り入れなくてはならなくなります

取り入れなければ・・・つまり、時間効率は上がらず、嫌いな人と一緒に過ごして、「より悪く」なるのであれば、

最初から1人でやった方が良いに決まっています。

つまり、1人のやり方と2人以上のやり方は常に違うということです。

個人と組織のやり方はいつも異なり、

独身と夫婦のやり方は必ず一致しないということです。

ところが人は、共同できるようになった理由が往々にして

「個人の活躍ぶりとか、個人のあり方や人間性によって」共同することができるようになることが多いので、

これまでの個人のやり方をなかなか手放そうとせず、むしろさらに強めてしまうという特徴があります。

評価された方法で、評価されたやり方を強化して貫き通そうとします。

なんだけども、それはもう既に個人時代の古いやり方で、

共同時代に求められている役割や、今後の課題では全然なかったりします

仕事でいうのなら、役職が上がるのはヒラの頃の実績によってなのだけども、

マネジャーになってからの仕事の役割はヒラの仕事の内容とは必ず変わります。

が、頑なに自分をマネージャーにした方法を取り入れようとする。

恋愛でいうのなら、恋人同士の頃に好き合っていた理由によって結婚するのだけど、

夫婦関係になってからの関係性や役割は、恋愛時代のそれとは必ず異なります。

が、頑なに個の尊重とか今までの行き方を守ろうとする。

これまでの個人の方法を守ることの一生懸命で、

これからの共同の方法に取り組むことがないのであれば、

共同する意味はもちろんないばかりか、関係する人たちが無駄に疲弊していくことになります。

何かを共同するために一緒になったはずが、壊れた関係を維持するために必死になることがよくあります。

新しい共同には、新しい取り組みと役割が必要です。

そのために個人にできることは、3つあります。

オープンマインドでいること

古いやり方を貫き通そうというスタンスで共同に挑もうとするのではなく、
共同世界のやり方を全て受け入れて、その通りに進めることだけに注力を注ぐことです。
自分はその共同の1年生であることを自覚して、
共同そのものに早く慣れ、自分に適切かどうかを測ることです。
そのため最初の段階では自分を委ねることによって共同のために使ってもらうことです。

共同の役割と成果を上位に置くこと

個人でやったほうがいいならはじめから共同しなくていいはずです。
共同するのであれば、その中での役割は個人時代の役割とは変化して、
共同の成果は個人の成果よりも質の違う、より良い物にならなければ意味がなくなります。
役割と成果は何なのか?ということに取り組むことが共同では必要になります。

共同するということのスキルを磨くこと

個人で何かを行うことと共同で何かを行うことは、方法、考え方、取り組み、役割が必ず違います。
違う物事に取り組むときには、その違う世界のルールに沿ったスキルが必ずあります。
スキルは自分をより上手く運ぶためにあるもので、
スキルを知っているだけで無駄な悩みの大半を避けれます。
代表的なのがマネジメントスキルとコミュニケーションスキル。あとはその共同の特性によって変わります。

誰かと何かを一緒にやっていくと決めたのなら、この3つには必ず取り組む必要があります。

が、この3つに束縛される必要はありません。

共同のルールありき、必ず個人はそれを守らなくてはならない・・・となってしまうと、

個人が持つ持ち味・・・・強みや資質が生かされなくなってしまいます

まさに組織の歯車状態で、何のために共同しているのか理由がよくわからなくなってしまいます。

自分で自分を共同の束縛に縛ってしまうと、多重なストレスを味わうことになって自滅します。

ワーカホリックな人はこの傾向にあるし、

貞淑で完璧な妻の役割をこなさなければならない主婦もこの傾向にあります。

共同はそれぞれの持ち味を生かすために行っているはずで、

自分の持ち味を生かしきれていない、と確信を持った時点でその共同に参加する意味はなくなります

なのだけども、

個人のやり方を共同に持ち込み、通した上で「自分を生かせない、制約される」というのは単なるワガママです。

共同のやり方にトライして、かつ自分を最大に生かせないのであれば止めればいい。

共同の方法からはじまり、自分を生かすかどうかを観察すればいいのであって、

薪をくべる前から暖炉が暖かくないというべきではありません。

順番は必ず共同の方法→自分を生かす、の方向です。

世の組織(2人以上の共同)は全て、その方がより良くなるために織り、組まれています。

1本の糸にはその役割や良さが、織り組まれた編み物にはその役割と良さがあり、

1本の糸ではできないことを生み出すために織り組まれていくわけです。

これが組織の素晴らしさで、楽しいところで、なかなかトライしてみる意欲をそそられるところです。

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