自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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必要性のあるものを選ぶ ~昨年8月の定期メルマガ

7月から定期メルマガ(ブログでは書かないコラムとか、近況とか、セミナー新着情報とか)を

毎週月曜日か火曜日に送ろうと思います。

というわけで、昨年8月の定期メルマガからショートコラムどうぞ。

書きたいことを書くのが徒然なわけで、

前回はゆるい話だったから、今回は気分的にやや堅めで行こうかな。

  たとえば、ナポレオン・ヒルは鋼鉄王カーネギーにきっかけをもらって、

  当時の成功者と呼ばれる人に何年もかけてインタビューした。

  成功法則をまとめ→13の法則が生まれた。

  それをやればわれわれも成功する。

とか、

  たとえば、世の中の人というのは相手がアメリカの大統領でも、

  必ず間に6人の人が挟まれば人と人とはつながるんだよという「6次の隔たり」。

とか、

こういうストーリーを自信を持って話す人をたまに見るとイラっと来る。

(すみません。イラっと話で・・・)

ナポレオン・ヒルなら、たとえばインタビューした人の中に

フォードやエジソンがいる。

  そしてフォードが独裁経営で会社を倒産寸前に追い込んだことや

  エジソンがGEの経営をやってみると全然ビジネスセンスがなかったことについては

  一切、まるっきり触れられていない。

そして、

  「6次の隔たり」は、ベースになった実験であるデータでは被験者数が200人。

  別のところでは300人になっていること。

  200人のデータではアリゾナからボストンへのルートをたどるのに、

  42しか実数が取れていないこと(絶対数が少なく証明できるとはいえない)

  結果は2次から11次まで幅広く、「平均値」が5.5次であったこと。

  300人のデータでは、半分がボストンに知り合いのいる被験者であったこと

  などなど、などなどが全く無視されて、結果だけが一人歩きしている。

  結果が一人歩きしたのは、映画の中で「私たちは世界中の誰とでも6人を介せば

  つながりあっているのよ」という台詞がきっかけであること。

つながりが全く証明されていない。

同じような似た話は、日常の中だと「日経新聞を読まずにどうする」とか

大きな話だと「みんなナチスを信じている」とか、

知らずのうちにやっていることがよくあるわけです。

僕は何も、成功法則や6人を介せばつながる確率が高いことを否定していません。

単純に信じること、単純に受け入れることは

自分に責任を持たないことだと考えているだけです。

「新聞読むのは常識」という意見があるなら、本当に考えないといけないのは

「自分は新聞が必要な人間かどうか」「必要ならどこが必要か」だけ。

僕は新聞を読みませんが、

それは半年間毎日5大紙の全てに目を通して、次の半年間一切読むのをやめてから

自分で必要性がないと判断したからです。

読まなくなっても何も失わなかった。

むしろ自分に必要なことをする時間が増えた。

「単純に信じること」を基軸にしている人は、

自分で考え責任を持つことを放棄している人だと思います。

じゃあ疑う習慣を持つのかというと、それも違う。

「疑う」というのは前提に「信じる・信じない」があります。

そもそも信じるかどうかではなく、

  『自分にとって本当に必要かどうか』

を軸にすることが、自分自身に対する責任のはずです。

成功する必要があれば、成功法則が「自分にとって」役立つか。

人とのつながりが必要なら、6次の隔たりが「自分にとって」意味を持つか持たないか。

情報を扱うのなら新聞が「自分にとって」有効かどうか。

自分にとって「役立ち」「意味があり」「有効」ならやればいいし、

そうでなければやめればいい。

同じような考え方で、スキルを機軸にしている人に

僕は特に不足を感じてしまいます。

成功法則やコーチングなど、世の中にはある一定のスキルがあります。

強みを探るなら「ストレングスファインダー」があり、普通にISPなんかもある。

レアながら「ハーマンモデル」は本当に素晴らしく脳構造が考えられているし

心理学なら「マズロー」、精神分析なら「フロイト」なんかがあります。

そういったスキルも、全て正しいと信じられているもの。

はっきりと言いますが、スキルを自分の中心に置いている人は2流です。

スキルはあっていい。使ってもいい。

ただ信奉するほどには完璧ではない。

なぜなら、自分という一個人に100%マッチするスキルなどないからです。

僕は3年間引きこもっている間に、多種多様のスキルを調べ経験してきました。

中には本当に素晴らしく天才的なスキルがあります。

でもそのスキルは、それを生み出し改良している人は一流かもしれないけど、

人の生み出したものを「自分」の軸にしている人は素晴らしくない。

そのスキルに別のスキルを掛け合わせるのは良い行いだけども、

スキルにスキルを掛け算し続ける人は素晴らしくない。

魅力ないですね。正直。

これを作曲家と演奏者の例を持ち出して説明する人がいるけど、ナンセンス。

演奏者は演奏のTOPを目指す。

スキルを使う人は、単に平均化された他人の知識をうまく使うだけです。

人間は必ず、自分だけに備わった強みという力があります。

自分に備わっているものを中心にせず、

自分に何が必要か深く考えず、

それでいて他人のスキルや知識で法則を語っても、最後は受け入れられない。

その物事を知れば知るほど限界や、方向性や、魅力の特徴が明らかになるから。

人に関わる仕事をする人が行うべきは、

『自分に備わっているものを中心に、必要性のあるものを選ぶこと』と

『相手にも相手の備わっているものを中心にし、必要性を選ぶことを伝えること』

の2つに絞られる。

成功法則とか、人間のつながりのメカニズムとか、新聞とか

そういったものは根本的にはどうでもいいことで、

必要なことは、本当の意味の『自立』だということに

一人でも多くの人が気づいてほしいと思うのです。

あぁ、堅いこと書いた。

と、いうような堅く長い内容のものも書いています。

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