自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

HOME / コラムを読む

知覚が直感を限定する1 ~直感を疑えシリーズ4


直感を疑えシリーズ第4弾です。前回までのはコチラから。

感情は直感を狂わせる ~直感を疑えシリーズ1

身体とジャンル ~直感を疑えシリーズ2

未熟な直感を疑い受け入れない ~直感を疑えシリーズ3

それから以前に書いたこんなシリーズ。

【直感シリーズ】

 直感力を磨く「五感の高み」
直感で分かる人々
直感と感受性 直感シリーズ5

 直感と直観の違い
直感を意識的に使って磨く
直感を見つけ出す
使える直感を知る

知覚。深すぎてどこまで書けるか分からないけど、ともかく書いてみようと思います。

少なくとも2話ぐらいにはなるかな。

知覚というのは、簡単に言うと自分の認識できる範囲のことです。全範囲が知覚枠

心理的に言うと意識まで登らせることができる物事と言ってもいいかもしれません。

認識、意識できなければ、世界にそんなものはないという前提で物事を進めるようになります。

つまり、知覚の外・・・・ということになります。

知覚の外にあるから自分のものではないとか、そんなものなど存在しないということにはなりません。

実体験や経験を得なくても知覚を広めることができます。

例えば心臓の細胞はペースメーカー細胞と呼ばれていて自分で振動している・・・・なんていうことは

実際に見たことがなくても知識として知っていれば知覚の枠内ということになります。

なので、知覚は誤った情報によっても広がります。

それを正しいと信じるか、まだ疑問の余地があるととらえるかは知覚とは何の関係もありません。

錯覚や幻想も一応知覚枠の範囲内になります。本当にそれが存在するかどうかも知覚には関係しません。

ある種の認識できる情報の図書館、と言ってもいいかもしれません。

ちょっと難しいと思うので、「犬は空を知覚できるのか?」ということを考えてみようと思います。

なんだか直感の世界から外れている気が猛烈にするが・・・。

犬は目が見えているので空を何となく認識することはできます。

が、概念として「空」というものを知らないので空を知覚することはできません

キレイな空を見ても犬は「遊びたい」「腹減った」「いい気分」と知覚することはできても

「空っていうのは雄大でかつ繊細で美しくて胸に迫るなぁ」なんてことを感じることも思うこともできません。

とゆうわけで、

知覚できないものに直感は働きません。

自分や相手の知覚枠によって、その人の直感の信憑性が決まってくるということです。

知覚枠が狭い人は直感の働きも狭い範囲でしか活躍できないということです。

もうひとつ直接的に知覚が直感に影響しているのが、知覚内の視点によるものです。

物事はいろいろな角度から見ることができると思うのだけども、

それを一方向とか、自分の成功体験による方向性から見ることで使われる知覚が限定されてしまいます

例えばコーチングをやっている人が「相手に答えの前提があり、目標設定へ導く」という知覚を強く持っている場合、

直感は相手の答えを有効に探る質問の組み立てと、相手に合った目標を設定する分野に限定して使われます。

または、同じ現象を見ても短期視点か長期視点かによって答えが変わることがあります。

短期的な知覚で物事を測る時、例えば今日の仕事をさぼる人を見て直感を働かせると、

「今までの状況も含めて、今回の休みが致命的になる。上司の怒りが最高潮に達して、とうとう左遷か減給か、窓際に追いつめられる最悪の事態になるのに、この人は全くそのことを分かっていないばかりか、まだまだ3年ぐらいは安泰だと判断している。ここが自分の今後を決めるターニングポイントになるのに」

となるかもしれないところが、

長期視点の近くで直感を使うと、

「この人の性質は自分のペースで、個人で仕事をするのが向いているのに、これまで散々努力によってそれをカバーしようとしてきた。これはおそらくクビにはならなくても、ここでこの人は仕事を辞めるだろう。そして3年ぐらいはもっと苦しい思いをして後悔もすると思う。が、その後に自分の道をしっかり歩むことができるかな」

となる可能性がある。

短期よりも長期が優れていると言っているのではなくて、

知覚のありかによって、直感を使って得られる答えが(同じ人が行っても)ことなるということです。

短期視点も長期視点も、どちらも1人の人の知覚枠の中にあるものなのに、

どちらかが優先される、またはその視点で物事が進むということは

知覚枠ではなく知覚の選別によって直感の使われ方が限定されてしまう・・・ということです。

このあたりが知覚が直感に影響する大前提。

次はもっと細かいところを見て行こうかと思います。

トップに戻るボタン