自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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色眼鏡を外す


こちらは2009年4月23日に掲載されたコラムです。

今月はヒアリングをしています。
そうすると気がつくことがたくさんあることに気がつきます。

自分のこと、相手のこと、活動のこと、心理のこと。

その中で、今回は人のことについて触れたいと思います。

誤解を招くかもしれませんが、先に結論を言うと、
人は色眼鏡で物事を見ています

オレンジ色のサングラスをかけた人にとって、世界はオレンジです。

青色の色眼鏡をかけた人にとって、世の中は青色です。

同じ物事を見ても、ある人はオレンジと言い、別のある人は青色だ!と言い張ります。

どちらも正しく、どちらも間違っています。

正しい間違いではなく、事実どうなのかということに絞って言うと、

色眼鏡こそ正しい物の見方だとする人はウザい人です。

誰でも経験があると思います。

この
「ウザい」というところにとても大きな意味とポイントがあります。

それはコミュニケーションによってカバーできるものではありません

たとえば「僕はこう思うけど・・・」と前置きしたところで、
結局「オレンジはオレンジなんだよ」と言っているのなら
その人はかなり「ウザい」可能性があります。

ソフトな物言いをしようが、相手の話をよく聞こうが、
やはりコミュニケーションの問題ではあり得ません。

そして、
態度によっても色眼鏡を外すことはできません

前向きで一生懸命やったところで、それは色眼鏡をかけた上での行動方針が違うだけか、

その態度そのものがもう色眼鏡である可能性があります。

「毎日感謝する」みたいな一見感心な物事すら、色眼鏡である可能性があります。

あるいは、
「素直に聞く」という行動も実は「素直に聞いている自分はOK」という色眼鏡かもしれません。

そういう態度そのもので色眼鏡を外すことはできません。
ということは「ウザい」可能性は残るということです。

色眼鏡の傾向としてよくあるのは、経験・実績、知識・学習、優しさなどの人間味、
など普段良いとされているものです。

人は自分が知覚できるものに当てはめて物事を考えるクセがあります。

ものさしがなければうまく物事を判断できない反面、

ものさしがあるということそのものが色眼鏡のカラーを決めてしまいます

良い行いが、自分の目線を画一の色に染めてしまいます。

色眼鏡を取るにはまず、違う世界が実際にあるということを知ることです。

色眼鏡には、オレンジもあれば青もある、透明なものもあるということを知ることです。

色眼鏡が世界を狭くするもっとも大きなものは、「その色が全てだ」とすることです。

他の色眼鏡があるということを知る・・・ということは、
実際にかけてみなければわからない・・・ことで思考が柔軟になります。

実際の行動では、いろいろな色眼鏡をかける行為は時間を取ります。

さらに、多くの色眼鏡は後日、
自分にとって何の役にも立たないということが明らかになります。

それでも行うのはなぜかというと、
1つの物事に対して10や20の角度から見る視点を身につけるためです。

自分のお気に入りのサングラスは青だけども、オレンジもかけたことがあるし、
伊達眼鏡も悪くないことを知るためです。

こういう風にやって失敗する人に共通しているのは、

1日も早く自分に合う色眼鏡の色を知りたくて、試着してはすぐにやめ、

新しいモデルが販売されるとどこにでも出かけて行き
「試したけど良くなかった」とやってしまうことです。

こういうのをドクターショッピングと言います。(必要なら後日また書きます)

やはり表面上の物事では自分のものにならないし、
オレンジならオレンジの、青なら青のワールドを味わう

ということが結局は視点を身につけるということになります。

視点の角度が数多く身についてくると、
視点そのものは重要ではなくなり本質がわかるようになります。

つまり、色眼鏡コレクションを装着することに飽きてしまい

眼鏡を外して世界を見るようになるということです。

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