自分の強みを明らかにする松原靖樹のエスモーズ理論

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千式

【千式】審判者 0676

661~675まで「小説・メインサイド」を書いた。ここから「小説・アウトサイド」を書く。「メインサイド」1話目はここから古来から人外の者というのは確かにいる。妖怪、神様、天狗。洋の東西を問わず物の怪や超越した者の存在は言い伝えられているし、書き伝えられている。ただ、口伝にも書物にも決して登場しない、人間には決して知られることのない存在もまたある。そのうちのひとつが「審判者」だ。「決して」というと言……続きを読む
713文字 | 読了1分 | 投稿日2015年8月19日

【千式】インタビュー 0677

「アウトサイド」1話目はここからいつ頃から、なぜ審判者がいるのかわからない。審判者自身もそのような記憶がない。ただ審判を行うのに必要な事実を集める。事実を集め、本当のところはどうだったのか?ということをリサーチし、確認し、明らかにするのが審判者の仕事だ。審判という名が付いていながら、判断や判別はしない。それは審判者の仕事ではない。では誰が判断するのか?神か?・・・それは追い追いわかることなので今は……続きを読む
540文字 | 読了1分 | 投稿日2015年8月19日

【千式】父の本音 0678

「アウトサイド」1話目はここから林は野間良枝の父、香取舟蔵を最初のインタビュー相手に選んだ。主にインタビュー方法は2つある。ひとつは生前の相手の独り言や会話を盗み聞きすること。もうひとつが直接会って聞く方法。林は香取舟蔵に対しては盗み聞きをするだけで十分だと判断した。舟蔵が妻にこう言っているところを母屋の外から聞いた。「一体何度言ったらわかるんだ。酒作りは遊びじゃない!女子供が入っていい場所じゃな……続きを読む
707文字 | 読了1分 | 投稿日2015年8月19日

【千式】みっちゃんの本音 0679

「アウトサイド」1話目はここから林が調べた限り、野間良枝の生涯を通じて親しい友人というのはあまりいない。あくまで他人比較であり、少ないからダメだというものでもない。ひとまず林は幼少時に仲が良かったとされているみっちゃんに直接話を聞くことにした。時はみっちゃんが仙台に移り住んでからだ。空き地で遊ぶみっちゃんこと鏑矢みつはに林は声をかけた。「良枝ちゃん?ううん。別に好きとかじゃなかったよ。良枝ちゃんは……続きを読む
699文字 | 読了1分 | 投稿日2015年8月19日

【千式】正也の動機 0680

「アウトサイド」1話目はここから良枝の夫、正也には時代を変えて話を聞く必要がある。いつものように林は判断した。最初はやはり結婚前後の若い頃だろう。正也は体が強い方ではなかったようだ。精神的にも肉体的にもきつい時期に良枝に出会った。恋愛がしたかったのではなく、厳しく忙しい現実から逃れたかった。良枝は呼べば会社のある上野まで来てくれたし、話を黙って聞いてくれた。余計な話をしてきたり、気を使う必要がなか……続きを読む
698文字 | 読了1分 | 投稿日2015年8月19日

【千式】恭子の本音 0681

「アウトサイド」1話目はここから良枝と正也の長女、恭子は23のときに林と名乗るグレーのスーツが似合う男性にバー会っている。恭子には恭子のいろいろがあり、ついこれまで誰にも話したことがない本音をこぼしてしまった。お酒の力といってしまえばそれまでだが、林には何か心を開かせるものがあったような気がする。「母は私のことをいい子だと思っているけど、それは私をいい子ちゃんにしておきたいからなんです。すごく小さ……続きを読む
627文字 | 読了1分 | 投稿日2015年8月19日

【千式】正也の本音 0682

「アウトサイド」1話目はここからようするに、オレの体がそんなに強くないということを、妻は最後まで認めようとしなかったんだ。会社が倒産してもあなたは責任感があるだとか、家業で酒屋なんかやっちまったから全部オレがひとりでやらなきゃいけなくなった。思えばあれが寿命を縮めたもんだよ。ちょうどその頃、飲み屋で知り合った子が話を聞いてくれて5年ぐらいかな、オレが生きている間に救われた時期があったとしたらあの子……続きを読む
774文字 | 読了2分 | 投稿日2015年8月19日

【千式】カウンセラー 0683

「アウトサイド」1話目はここから病院の専属カウンセラーとして勤務してもう15年になる。金田は思った。野間良枝は一見してこれまでに見たことがないほど、精神を病んで「いなかった」。普通の中の普通。平凡の中の平凡。トラウマの強度チェックもしたし、もちろん精神疾患の検査もした。だが何一つ以上が認められなかった。普通は何かちょっとしたものがあるのだ。人間だから。誰でも何かしらある。だが野間良枝は何一つ異常が……続きを読む
580文字 | 読了1分 | 投稿日2015年8月19日

【千式】矛盾 0684

「アウトサイド」1話目はここから林の仕事はしつこい数の仕事といっていい。死に間際の人と関わりの深い人を調べるだけではない。様々な人に様々なことを聞き、色々な角度から色々な事実を発覚「させる」のである。だが、野間良枝の場合は誰もが大差ないことを言った。そして思っていた。林がダークグレーのスーツで再び病室に現れたとき野間良枝は何か安心した顔をした。林はそれを無視した。仕事をしなくてはならないのだ。つま……続きを読む
528文字 | 読了1分 | 投稿日2015年8月19日

【千式】審判者の力 0685

「アウトサイド」1話目はここから審判者に与えられている特殊な力は3つある。ひとつは時間や場所を超えて、聞くべき人の近くに自分を存在させることができること。ふたつ目はよき人生を過ごした者に接するときは白に近いグレーをしている服が、悪しき人生になればなるほど黒に近づいたグレーをすること。そして最後が、調査した結果を当人に伝えると、伝えられた者は抵抗なくその事実を受け止めること。これはマインドコントロー……続きを読む
669文字 | 読了1分 | 投稿日2015年8月19日

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