09.3つの感性の特徴

3つの感性のうち直感は、イメージが浮かぶという視覚により近い感性である。
「見た」ときに「わかる」という感覚があり、実際に見えたかどうかは別として見た感覚で「わかる」
おでこ付近の脳の部分を使っていることがわかっている。

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スポーツ選手の中には、新しい技術を習得するときに、直感によって習得のスピードを上げる人がいる。
このタイプの人はたとえば技の状態をよく観察して、イメージが自分のものになれば習得に結びつくという特性がある。
または色が「目に浮かぶ」という人もいる。
人の周囲に色が目に浮かぶ人はオーラが見えるとされているし、音に色が浮かぶという人もいる。
この人はファの音はくっきり緑が見えるという。
ウェブデザイナーの中にもクライアントのコンセプトを聞けばイメージが色となって出てくる人もいる。

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将来像が「見える」人もいる。
はじめて会った異性を目の前にして、もしこの人と結婚すればこういった結婚生活になると見えてしまう人がいる。
あるいは、あるビジネスのプロジェクトに途中参加して、これまでの経過と現在の状況を知れば、将来像が見えるという人もいる。
その人はプロジェクトが成功するか、失敗するか、成功しても問題が残るかどうか、などを見ることができる。

別の視点で、プロセスが見える人がいる。
私の知人にも、映画の冒頭を見ただけで途中の要所と結末がどのように展開していくかを映像で見ることができる人がいる。
このような人にとって映画は特別おもしろいものではなくなる。

卓越した接客者である美容師は、お客を前にして顔を見ればベストマッチの仕上がりを見ることができる。
彼は3つの感性のうち直感をより多く使っている。

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感受性は、「わかってしまう」という感覚で、人によっては「聞こえる」と感じる場合もある。
「聞いた」ときに「わかる」感覚に近く、これも実際に聞いたかどうかではなく、聞いたような感じで「わかる」ことを指す。
後頭部付近の脳を使っていることがわかっている。
たとえば幼少に虐待を受けたことのある子供は、大人になって人の心の状態が手に取るように「わかる」という。
これは、自分の身を守ることができない幼少時に、わずかな状態の変化(たとえば顔色、しぐさ)から相手の気持ちを読み取ることで災厄を避ける必要があったからである。
彼らは見ると「わかる」
同じように使う言葉を聞くと「わかる」という人もいる。
誰かがどのような言葉をよく使い、どのようなときに反応を示すかということを敏感に察知して、その人の心の状態までもが「わかる」人がいる。
そうかと思えば、なんとなく「わかる」人もいる。
幼児教育の先生が、なんとなくお客の顔が浮かんだとき、電話を入れると相手はちょうど相談したいことがあったというように、何だか知らないけれども「わかってしまう」人がいる。
対面していなくてもわかる場合がある。

オステオパシーの先生は触れば患者の状態が「わかる」
相手の状態によっては手がビリビリすることもある。
彼は触れば「わかる」。彼は特に感受性をよく使っている。

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知覚は「つながる」上で、「意味が見出される」という感覚である。
推理小説を読んでいて、謎が全て理由となってつながり、意味が見出される瞬間がある。
知覚はこの感覚に似ている。
「つながる」という感覚は、バラバラジグソーパズルのピースを見て最終的な絵がわかってしまうという感覚で、ピースというヒントを必要とする。

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たとえばパーティーを主催して、知覚に優れた人がホストとなった場合、ある程度人数が多くいるパーティーであっても、人間関係のつながりと組み合わせを瞬時に取り込んでしまう。
誰と誰が仲良く、仲が悪いか。誰と誰が既に会話をし、どこのグループに対して接客者を送る必要があり、複雑な人間関係の網の中で誰にまず挨拶をするべきかなどを理解する。
様々な人間関係図のつながりと意味を見出すことができる。

問題を明らかにすることができる人もいる。
接客であれば、クレームが発生したときにお客の訴える内容と、感情、過程などを知覚し、本当に問題になっていることはお客の気分にあるのか、サービスの構造にあるのか、接客者の態度にあるのか、どのような対応をすることがその人に最も上手く受け入れてもらうことができるのか、などの状況を流れで「つなげ」て問題と解決法を特定できる人がいる。

幼児教育の先生は、お客の話を聞く。
子供の状態や生活環境を取り巻くことやお母さんの気持ちを聞く。
そしてつながりを見出し、解決方法を特定する。彼女は知覚をより多く使っている。



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