「サービスとは一体何か?」

はじめまして。松原靖樹です。サービスのプロで長年従事している人にも、ビジネス特にマーケティングのプロにも「サービスの本質が何か?」をちゃんと説明できる人がいないことに驚きを隠せません。コラムにも書きますが接客がサービスだ...

02.サービスの約束

「サービスは何をもって信頼されると思う?なぜ、信頼されると思う?お客様の機嫌を取って、いい気分になってもらうことで信頼されるわけじゃないよ。もしそうだとしたら、サービスは単なる御用聞きだということになってしまう。機嫌を取...

03.ヴェネツィアの胴回り

ロンドン事件から8年後、2002年正月。 友人夫妻と訪れたイタリアのヴェネツィアで、私はロンドンの事件とは反対の経験をした。起こった物事は全くの正反対でありながら という意味では、実は同じ物事だった。 その滞在で私は、ヴ...

04.サービスはこう思われている

サービスは多くの人に、当たり前のように勘違いされている。勘違いは立場によって変わる。 私たちはお客としてサービスに触れるとき、サービスをイコール接客だと考える。接客が良ければサービスがいいと考える。接客が悪ければ「あそこ...

05.サービスの本質

サービスの本質、つまり「サービスとは本当は何か?」の答えは3つある。3つでサービスの全体を説明することができる。 サービスは社会の中でしか活動することができない。それでいて、サービスは逆に社会を形作っているパーツの一部に...

06.社会貢献するシステム

「社会の不備を解消することで社会貢献するシステム」というのは、サービスは という前提がある。対象が人基準ではなく、社会基準になる。そしてその不備の解消は、顧客満足や売上げによる評価ではなく、社会に対する貢献度によって評価...

07.提供すると決めた約束を守る

「新鮮な果物を提供する」というサービスを行っている八百屋があるとする。その八百屋で購入したグレープフルーツが腐っていたとき、私たちの感覚ではお店にその事実を告げることで新鮮なグレープフルーツと交換してもらおうとする。これ...

08.コンセプトを反映する手段

サービスとして何を提供するかは、100%サービス提供者によって決められる。それも、そのサービスが生まれる最も初期の段階の、卓越した着眼点を持った1人か2人によって決められる。よく誤解されるように、顧客やマーケットによって...

16.サービスは競争しない

サービスは収益目的で活動したことがなく、商売は収益性を目的に活動してきた。だからサービスには競争がなく、商売には競争はがある。 サービスははるか昔から競争するものではなく、そこに在るものだった。社会のシステムそのものだっ...

10.全ての道はローマに続く

戦争の奴隷が家内作業を行う社会システムのサービスが第一期で、古代エジプトの時代から完全な公共サービスとしての第二期に移りはじめた。 現在でも、アメリカ大統領の警護隊をシークレットサービスという呼び名で呼ぶことからも、公共...

13.現代サービスの本質

工業の発展を利用したサービスは、商売を通じて社会貢献を行うようになった。そして工業の応用である鉄道を使って、社会の新しい不備を解消した最初の現代サービスが旅行代理店である。 鉄道は大量輸送、スピード化、コスト削減の3つを...

15.サービスは価値で測らない

サービスは、提供すると決めたものを必ず提供する活動のことである。乱暴に言い切ってしまうと、決めたものが支持されるかどうかは関係ない。もう少し正確に表現すれば、サービス継続提供のために「支持」は少なからず必要な場合があるが...

18.商売で取り入れるサービス

サービスと商売は、もともと持っているものが少し違う。 サービスが共生するのに対して、商売は競争する。サービスが効用を基準にするのに対して、商売は価値を高めようとする。サービスが提供者主体なら、商売はお客主体で、サービスが...

17.安全は何よりも優先される

サービスは、「提供の約束を守る」ことが役割であるし、それがなければサービスは成り立たないけれども、サービスの提供よりも優先されることが実はひとつだけある。 それはサービスの責任でもある、 ということである。 たとえば八百...

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